楽しいかい?2013/05/24 15:30

フラッグ
犬の競技をかれこれ何年か続けている。

飼い主の不手際で、うちの犬は、おそらく他の犬に比べても、非常に時間をかけて遅々たる歩みでひとつひとつの機材をこなせるようになっている気がする。

最初につまづいて、もうこりゃダメかなと思ったのは、トンネルという長いチューブの中を通過するやつ。

入り口に家族、出口に私がおやつを手に持ち、いくら呼んでもなかなか来ないで、何度も何度も部分練習をした。トンネルは、蛇腹になっていて、長さを調節できるので、一番短いので通れるようになり、また少し長くし手を繰り返した。

結構、時間がかかったものに、フラッグといって、棒の間を順に通り抜けて行くやつ。当初、長い間、リードで動きを操作していたのだが、犬は本当につまらなそうだった。

なんでこんなこと、させられてるの?って感じなので、こちらまで暗くなって、よく先生に、「明るく、楽しそうに!」と注意されたっけ。

犬は飼い主を表す鏡なのかも。こっちがつまんないと思えばつまんないし、こっちが困ったぞと思ったら、犬も一緒に困っている。

フラッグは、ある時急に出来るようになって、本当にびっくりしたのを覚えている。飼い主に構わず、楽しさを見つけたかのように、実にリズミカルに。

考えたら、リードをはずして出来るようになったそのころから、私も少し楽しくなってきていたんだっけ。

おーい、楽しく競技してるかい?
楽しいことが、一番なんだろうね、きっと。
原点はやっぱりそこでしょう。

「おーい、楽しいかい?」
って、時々自分に問い直してみることが大事なのかも・・・ね。