写真の決めポーズ2006/02/19 08:27

 先日、きょうだい夫妻が、正月休みに行ったサイパンの写真をお土産と共にもって来たのだが、彼らは写真の前でポーズを取るのが大好きで、結構笑わしてもらった。

 幼い頃、このきょうだいは、とある家族旅行で、いつでも疲れた顔をして写っていたことがあり、それ以来、疲れていようがお腹が空いていようが、最大の笑顔をカメラの前で披露することが習慣になっていたようだ。

 結婚相手がそれに拍車をかけて、様々なシチュエーションのポーズ決めが好きな人物で、新婚旅行のハワイしかり、実に数々の決めポーズで笑わしてくれる。やらせが多いと言えばまぁそうなんだけれど、一つ一つ説明を聞くと、自然とボケてしまったのもあるらしい。もちろんはずしたものもある。

 ふと我が身を振り返ると、私はいつも直立不動で、眉を気持ち、上に上げる程度のひょうきんな姿で、幼少の頃は写真に写っていたと思う。

 学生時代に、いとこ&きょうだいと行った欧州・列車旅行では、いつもメガネをかけていたため、あとで写真を見た母親に、「年頃なんだからコンタクトにしなさいよ」と言われ、お金を出してもらってそうしたが、やはり写真の直立不動は変わらない。
足もまっすぐというよりは、少しガニ股気味になっていたりする。
せめて笑ってみたら・・・ときょうだいに言われて多少は意識するようになったのだけれど、写真と言うと、記念撮影のような堅苦しいイメージがどうも頭にあるらしい。
それとカメラに向かって笑うなんて、なんだか気恥ずかしいのだ。

 現在一緒に暮らしている家族も同じで、私と同じようなガニ股、直立不動、にこりともしない顔でつまらなそうに不機嫌そうに写真に写っているから笑ってしまった。
似た者同士が一緒に住んでいるのか、お互いの写真に対する無関心に、ますますダブルで拍車がかかったのか、と想像する。(でも写真を撮ること事態は結構好きなんだけどね)

 子供の頃、イタリアの一家と撮影した写真があるのだが、同じくらいの年代だったラウラというその女の子は、いつもモデルのように、足を前後にきれいに斜めになるように配置していた。歯科矯正の器具をつけていたし、それほど美人という訳ではないのだが、わずか10歳前後で、大人の女性顔負けの、足がきれいに見える、実に素敵なポーズでカメラに収まっていた。

 やはり文化の違いなのかと、現像した写真を見ながら一同、感心したものだ。
さすが、イタリア・・・。