腰の捻挫2006/02/15 08:16

 スノボー女子ハーフパイプのオリンピック日本代表の今井メロ選手が、1回目に続き、2回目の競技でもころび、今度はすぐに起き上がれなかった。
トリノ市内の病院に運ばれた結果、腰の捻挫だったと言う。

 ころんだ前後の状況をテレビで見ると、かなり痛そうな感じだったが、人に支えられながらも、自分の足で立って歩いていたので、骨は折れてないんじゃないかなと思っていた。

 実は私も二年前の秋に、腰の捻挫をやったことがある。メロ選手の痛そうな顔を見ていたら、その時の痛みがよみがえってきた。

 実家に数日泊まり、帰る予定の日の昼過ぎに2階に何かを取りに行った。階段の下り、あと下まで5段位というところで、毛糸の赤い靴下がつるんと滑り、そのまま右腰を階段の角にぶつけながら、ドン、ドン、ドン、ドン、ドシーン!
・・・という感じで床にしりもちをついたのだ。

 痛いのなんの。絶対に腰の骨が折れたと思ったよ。
痛さのあまり、すぐには動くことも出来ず。
母は台所で何かやっている様子。
「痛い、痛~い!」とおおげさに叫んだら、ようやく「どうしたの」と、のこのこやってきた。

階段から落ちたというと、「バカね!」と、冷たく一言。
「それより、もうすぐ宅配のピザが届くんだからね」と言われて、腰をさすりさすりなんとか、玄関口から居間に、這って移動する。

 打ったところを母に見てもらったが、別に赤くも青く黄色くも、なんともなっていないそうだ。なんか、納得いかないぞ。こんなに痛いのに!
そうこうするうちにピザ屋が来て、昼食と相成った。

 その日は、予定通り家に帰ることにして、普段よりは余裕を持って実家を出たのだが、電車に乗っても、痛いので、どうも不自然な格好になるみたい。
老婦人に、電車を降りがけに席を譲られたのだが、丁重にお断りした。何せ、立ったり座ったりという動作が非常に痛いのである。

 近くの駅まで、家族に車で迎えに来てもらって、何とか無事に、家に帰ったのだった。

 翌日は自分で車を運転して、近所の整骨院に行った。運転するのはなんでもないのだが、腰が痛いので、車の乗り降りに異様に時間がかかった。

 さんざん待たされた後、レントゲンを撮ったが、「骨は折れていませんよ」とのこと。
痛み止めと、お願いして腰にするサポーターみたいなものを買って家に戻った。

 現金なもので、骨が折れてない事が分かると、まずは精神的に、格段に元気になった。我慢が出来ないときには痛み止めを飲んでごまかしながら、腰のサポーターも数日つけていただけで、あとは知らない内に痛みも取れたみたい。

 しかし打った直後ってのは、本当に、涙が出る程痛いんだよね。メロ選手がすぐに立ち上がれなかったのは、当然だと思う。おそらくまだ数日は痛いのではないか。
どうぞ、お大事に。

 女子のスノーボード・ハーフパイプも、日本人はメダルに届かなかったが、アメリカ勢は大活躍だった。ティーンエージャーの選手が多く、得点が出るのを待っている間、手を振ったり、マスコットみたいな人形をカメラに見せたり、そしてなんと言っても無邪気な笑顔がとてもよかった。

やはりメダルを取る選手は高さとダイナミックな技が突出していて、鮮やかな演技を存分に楽しませてもらった。