ご近所づきあい2010/01/09 17:59



ご近所づきあいというのは、そうしていない方だと思う。庭の夏みかんが豊作になったら近所に配ったり、会えば挨拶したりという程度。 

昨年、暮れも押し迫った28日、午前中の大掃除を切り上げて、一階の台所で昼食の支度を始めたところ、どこからか名前を呼ぶ声がする。 

台所の窓のむこうは隣の家の縁側なのだが、どうやらそこから声がする。慌てて窓を開けるとやはりそうだ。 顔は見えないながら、返事をすると、

「お宅の裏から水がぽたぽた落ちる音がしてますよ。洗濯物干していたら気になったもんだから」とのこと。

慌てて裏にまわってみると、深夜電力でお湯をわかしてためておく、温水器のパイプから水漏れしている。

ちょうど昼休みだったので、家族に電話したら、水道屋さんをよこしてくれることになり、腐食したパイプを交換することで即、解決した。 

30日からスキーで家を空ける予定だったし、気付かなかったら正月中水漏れしていたかもしれない。 

窓から叫んで説明しようかとも思ったが、いないと恥ずかしいので隣の家に電話してお礼を言った。

「そうですか。いつも仕事で留守してるんだけど、たまたま気付いたもんだから」とのこと。 

その後のゴミ当番の時には、隣の家から家にまわってくるのだが、本来、週二回掃除するところを年末一度ですんだからと、年明けにもう一回やってくれて、うちは週に一度だけで次にまわしてくださいと言う、丁寧なメモがついていた。 

ありがたく一度のゴミ当番で次に当番表をまわし、お礼を言う機会を逸していたのだが、今朝、庭を掃いていると、ちょうど隣の奥さんが車で出かけるところに出くわした。 

相手はわざわざ車を止めて窓を開け、
「こないだの、わかりましたぁ?」と声をかけてくださったので、ようやく、お礼を言う事が出来た。良かった良かった。

 ご近所づきあいというような改まったことはしなくても、こうして何かの折に気さくに声を掛け合えるっていうのはいいもんだなぁとしみじみ思った。

 私も何か気付いたら、今度は台所の窓から隣に叫んでみようっと。