読書の秋・・・??2006/10/03 08:21

 読書の秋とか言うけれど、秋は気候がいいので、ふと思い立って遊びに出てしまったり、思いつきで部屋の模様替えとか料理とか、色んな事をしちゃうので、読書には不向きなのではないかなぁと思う。

 むしろ、冬の方が、寒くて外に出たくなくなって、本でも読もうかって事になるのではないか。

 まぁ、私みたいに冬はスキーに行くような人間だと、それはそれで、本を読んでる時間はないわけで・・・。

 というところで、本当に久々に本を読んだので、その感想をば・・・。

 話題としてはもう、かなり古くなってしまったようだが、ようやく知人から借りられた「オシムの言葉」。
普段、小説を主に読んでいる私としては、ちょっと異色の本である。

 サラエボ出身のサッカー選手だったオシムさんは、サッカーのユーゴ代表監督とか、各国のサッカーチームの監督を経て、日本のジェフ千葉の監督になってチームの実力を上げて行き、その後、現在は、ジーコの後任として、サッカー日本代表の監督となり、一躍、話題になった人…である。

 ミーハーでワールドカップだけは見る程度で、サッカーにはまったく詳しくない私なので、その辺は、ご容赦いただきたい。

 サッカーは分からんと思いつつも、私の感覚では、ちょっと前にオリンピックのあった気がするサラエボに家族と住んでいたオシムさんが、サラエボの紛争に巻き込まれて家族と離れ離れになってしまう・・・というくだりから、一気に、引き込まれて読んでしまった。

 同時代に生きていて、サラエボオリンピックも、紛争も、そしてサッカーなんかもニュースでは一応ざっと見聞きして知っていた話題が、オシムさんによって私の頭の中で一つになったという感じで、ずんずん読めた。

 確かに本に出てくる数々のオシム語録は、なかなか味わい深いものがあったけれども、やはり色々な紛争や事件を、他人事のようにして傍観しているのではなくて、ある個人に焦点を当てつつ見てみると、今までとはまた違った近い感覚で、物事を捉える事が出来るんだなぁと思った。

 紛争とは縁遠いながらも、通り魔的殺人事件、飲酒運転による事故、裏金隠しや談合事件などの嫌なニュース満載の今の日本で、若い日本の選手達が、オシムと接触して、サッカーをやっている・・・ということが、順々に私の頭の中で一つの輪として、つながっていった気がする。

 国も、生きてきた背景もまるで違うのに、サッカーが共通の言語になって、そして若い選手達はオシムのやり方に、ついていこうとしているという事実が、なかなか興味深い。

 サッカーについては、野球ほどもルールも何も分からない私が、結構面白く読めたので、サッカーファンだったら、もっとより深く読めた本なんだろうな。

 いずれにしても、今後の、新しいオシム語録がまた楽しみだし、次回のワールドカップに向けて走り出した日本代表からも、ちょっと目が離せない感じかも。