へびを掴む2006/05/16 08:12

 実は、習い事をしている教室の展示会なるものが先日あり、事前に無謀にも、6作品出すと明言してしまった。

 6つの作品は、いずれも前回の展示会から3年の間に徐々に作っていったものだけれど、いかんせん、完成しているものは、ひとつとしてない有様。

 性格なのか、ある程度形になると、もう次の作品作りに心が奪われてしまう私。
でも、完成しないことには、どうにもならん。

 会場を借りて、作品の配置も決めたうえで展示するため、出すと言った以上は出さないと、そこに穴が開くことになる。

 参加費は幾つ出しても同額とのことで、沢山あれば沢山出した方がお得という感じもするが、実際に会期が近づいてくるとそれどころではなくなってきて、毎晩夜遅くまで作品作りに追われて、四苦八苦した。

 どのくらい大変だったかというと、せっかくの連休の家族旅行にも作品を数点持参して、仕上げを夕飯の後、ちまちま一人でやっていたと書けば、お分かりいただけるだろうか。

 その他に印刷物や掲示物などの作成も一手に引き受けていたため、最後はかなりの修羅場と化してしまった。

 普段は、その日の内には絶対に眠りについている早寝人間が、夜中の2時3時まで起きているというのは、かなり厳しいものがある。

 しかし他の仲間も似たような感じだったようで、展示日の早朝に作品を届けたら、そこに居合わせた数名は、寝不足で、目がはれぼったくなっていて、思わず顔を見合わせて笑ってしまった。

 そういう不健康な日々を送っていると、しばらくの間、体内時計が狂うみたいで、もう作品は完成し、会期も終わって遅くまで起きている必要がなくなったにもかかわらず、今度は早く布団に入っても、なかなか眠れなかったりする。
また、結構睡眠時間は取っているのに、昼間妙に眠気が取れずぼーっとしてしまったり。

 作品を提出してから2日くらい経った頃に、朝方、夢を見た。

 除夜の鐘を突く順番待ちを、家族としゃがんで、しているという、あまり面白みのない夢だったのだが、待っている途中で急にどこからか、へびが、にゅうっと、飛び出してきた。

 気付くと私は、そのへびの口を上下から、手でがしっとつかんで、口をふさいでしまっている。
すごい早業で、本人も気付いたら手にへびを掴んでいたという感じなのだ。
そこは、いかにも夢である。

 ところがそのへびも、なんとか私の手から逃れようと、必死で口を開けようとする。
開けては噛まれるので、そうはいくかとぎゅっと掴む。
そうこうするうちに、うまい具合に、ぱっと目が覚めた。

 しかし手に持ったへびのうろこの感触と、へびが動こうとするのを押さえつける感覚が、起きてからもしばらく生々しく残っているのが、何とも気持ちが悪かった。

 それで気付いたんだけれど、自分が毎晩忙しくしていた時って、もしかすると夢は見ていたのかもしれないが、まったく起きてから記憶に残っていなかったんだよね。

 今回、ちょっとグロくはあったものの、こういうリアルな夢を見て覚えていた・・・ということは、少しずつ身体と共に、脳の疲れも取れてきて、本調子に戻ってきたのではないだろうかと思ったわけ。

 やはり、疲れすぎと睡眠不足は、いかんね・・・。
早寝早起きで、脳をゆっくり休ませてやり、もっともっと楽しい夢を見て覚えていたいと、しみじみと思った次第。

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