プレゼンに勝つ2006/04/10 08:28

 プレゼンに勝つ・・・といっても、別に仕事ではない。

 買い物をする時に、比較的安いものや食品・家庭用品ならば、家族に相談なく勝手に買うのだが、それ以外の高価なものになると、やはりさすがに買う前に家族に、事前に相談する事になる。

「これこれこういうものが欲しい」
 と、まず試しに言ってみる。
そうすると、
「一体それはいくら?」、「どういうもの?」、「何に使う?」
 ということを、矢継ぎ早に、かなりしつこく追求されるのだ。
質問されたこと(かなり細かい専門的なものであることが多い)に対して、
「よく分からない」
 と私が答えてしまうと、そこでもう、この話は終わり。
チャン、チャン・・・。

 今から10年ちょっと前になるが、メールを遠方の家族とやりたいと私が思い立ち、ノート型パソコンを買う時も、それはまぁ大変な騒ぎだった。

 なんとか家族を説得して家電店に行ったのだが、一緒に行った家族は
「自分は知らないもんね~」という感じ。
結局、店員に相談し、言われるがままに買ったのが、初代の我が家のパソコン。

 購入後も、インターネット設定から接続にいたるまで、もう今思い出しても涙が出るほどの苦労を家族と共にした。
ところが10数年たってみると、「知らないもんね~」と言っていた家族の方が、今やパソコン専門雑誌を定期購読し、私のパソコンの先生となっているから不思議。

 まぁ、何にしても先発隊というのか、突破口を開く役割は必要である。
今回も何度もめげそうになりながら、家族相手のプレゼンテーションを繰り返したのだが、何せ欲しいと思っている商品を実際に持っているという人が身近にいなかったのだ。

 インターネットやラジオ、雑誌や新聞記事を見ても、なんだかかゆいところに手が届かないと言うのか、
「だから一体どうやって使えるの!?」という肝心な、知りたい点がよく分からない。

 ところが先日会った友人が、電車の中でなにげなく取り出した物が、なんと私の欲しかったものだった。
それから根掘り葉掘り、製品情報を聞き出した。

「友達の親も持っていて、不自由なく使ってるんだって。年寄りも使えるぐらいだから、操作は簡単みたいだよ。音楽だけじゃなくて、画像とか、動画まで保存できるんだよ!容量が大きいから一生ものだって!」と、友人から聞いたままに、家族に力説。

「ん?画像もか?」という風に、とりあえずは敵の興味を引くことが出来た。
よしよし。

 そして数日後、
「買ったら?」ということで、ようやくプレゼンを無事、勝ち抜けたわけである。

 さっそく週末に家族と家電店に行き、付属品共々無事、目当ての品をゲット。
買った商品は、リンゴ印の会社から出ている某ヒット商品。
我ながらミーハーだとは思うが、これだけ世間で盛り上がっている物は、きっと面白いに違いない。

 ソフトをインストールしたり、製品登録などを私の名前で家族がしてくれた。
ちょっといじっただけで、
「これは、老若男女、皆夢中になるわけだ」と、家族と意見が一致。

 おそらくは、家族の方が私よりも先に使いこなしてしまうんだろうとは思うけれど、
まぁ、いいか・・・。
研究して、色々私に教えてちょうだいね!

 結局のところ、最終的に一番おいしい思いをしてるのは、この私なのかも。