ながら族2006/04/04 08:25

 「ながら族」というのは、一つのことをしながら、もう一つ別のことをする人たちのこと。

 私が記憶にある限りは、学生時代に受験勉強をしながら深夜ラジオを聴くというのが、一番古い「ながら族」。
今だと携帯をいじりながら電車に乗ったり歩いたり、音楽を聴きながら歩いたり・・・。そういう人ばかりだから、ほとんど死語に近くなっている言葉かも。

 もう今は大抵のことでは驚かなくなったが、先日歩きながら読書をしている若い女性がいて非常に驚いた。その本も、ニ段組の文字ぎっしりの分厚い本で、装丁から、おそらく小説じゃないかと思われる。それを読みながら、上手に人ごみをくぐりつつ、地下街を歩いているのだ。

 地図なら分かるけれど、いくらなんでも小説を読みながら歩くことはないんじゃないか。そんなに面白い小説なんだろうか。(作者が見たら、もう感激しちゃうかもね)
そんなことを思っていたら、その女性の斜め前を、また同様に読書しながら歩いている若い男性がいて、またまたびっくりした。
その男性は、参考書か実用書みたいなものだったので、試験前なのかなと思ったけれど。それにしてもここまできたのか!!・・・という感じだった。

 自動車や自転車の運転をしながらの携帯は論外だが(おそらく道交法違反だと思う)、歩きながらの携帯も結構危ない。先日横断歩道で携帯をいじりながら待っている女性の手前で自動車がわざわざ止まったのだが、携帯に夢中の女性はすぐには気付かない。車もどうしようか・・・という感じで躊躇していたら、ようやくその女性が気付いて道路を渡りだしたんだけれど、やはり携帯の画面に目は釘付けのままだった。

 歩きながらの携帯メールは人にぶつかりそうになったり、つまづいたりで危ないので、私は絶対にしない。(どうしても必要なときは街角の安全そうなところに止まってメールする。でもそこまでして送る必要のあるメールは、そうそうはないよね)

 お行儀の悪い、いけないことだと分かっていて、ついついやってしまうのが、新聞や雑誌を読みながらの昼食。これは、他に誰もいない、自分ひとりで食べるときのみの習慣であるが、結構癖になる。人には絶対に見せられない姿だけれどね。

 テレビを見ながらのご飯というのは、我が家では日常茶飯事だな。先日ラジオで、家族で食事をする時にはテレビは切るという、ごもっともな発言を聞いたが、まずうちは無理だろうね。

 結局のところ、私も立派な「ながら族」!
でも歩きながらの読書だけは、今後も絶対にしないと思うな。