誕生プレゼント2006/04/12 08:23

 今月は誕生日の家族が二人いる。

 いつの頃からか、我が家では、誕生プレゼントのことを、略して「誕プレ」と呼んでいる。

 その、問題の「誕プレ」なのだが、
「何か欲しいものがある?」と聞いても、一緒に住んでいる4月生まれの家族は、
「特にない」と言うだけ。

 遠方に住む別の家族は、考えた末、比較的、安いものを所望してくる。
それも気を使ってというのではなくて、いつも、本当に欲しい物らしい。値がはらないということは、本人も知っているようで、値段を言うと、「そうだろう・・・」という納得した答えが返ってくる。

 この、懐具合に優しい家族には、すでに万歩計を買ってある。
「高機能のやつ」とのご希望なので、パソコンにつないでソフトを入れて色々計算できるものにした。
ベルトにつけなくても、ポケットやカバンに入れてるだけでカウントするんだって。
色々調べると、なんでも進化していて面白い。

 「特にない」という家族には、気に入らない物をあげても、まったく着なかったり使わなかったりするので、なかなか難しい。
特に服の趣味がいいとか、おしゃれだとか言うのでもないのだが、自分の中で、何かこう、機能的なこだわりがあるらしい。

 そのツボが分からないので、なかなか苦労をする。
仕方なくレシートをもって帽子を返品しに行ったこともあるし、泣く泣く別の家族に高価なセーターをそのままあげたこともある。
内緒で買っておくというよりは、一緒に買った方がいいんだよね、この人は・・・。

 唯一、例外なく喜ぶことと言えば、家に帰っておいしいお酒を飲むことぐらいか。
「おいしいお酒」と言っても、プリン体や糖分をカットしてあるとかいう、まぁ身体に優しいという類の発泡酒なんだけどさ。

 発泡酒の後は焼酎をお湯で割って飲んでいるが、誕生日ということで、特別にワインでも奮発すれば、それでいいのかな。
この人は飲むうちに、地味で寡黙な日本人から、徐々に陽気なラテン系に変化していくタイプなので、一緒にサンバでも踊ってやれば喜ぶかもしれない。

 誕生日当日は、せめて、
「ハ~イ!」と言って、明るく出迎えてやるか。
あ、でも帰宅時は、地味な日本人なんだっけ。
早まっては、いかん・・・。

 あとは、自分へのお楽しみも兼ねて、やっぱりバースデーケーキは買っておかないといけないね。
プレゼントはなくても、結構忙しいぞ!