ころちゃんブログ（手描きイラスト＆雑文）

　東大の講義を動画付で、携帯音楽プレーヤーに無料でダウンロードできると言うので、さっそくやってみた。
実はこの機器をまだ買ったばかりで音楽を聴くという用途にしか使っていなかったのだ。

　実際に配信された動画を見ると、画面は小さいのに非常に映像や音声が鮮明であることに驚いた。

　ダウンロードしたのは、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんの「宇宙と素粒子～物質はどのように創られたのか～」というもの。

　内容が分かるかどうか不安はありつつ、さっそく理系の家族と一緒に講義を見てみた。
最初に、「文科系の諸君も多数いらしているそうですが、私の講義に数式は用いませんから安心して聞いてください」とのこと。

　まぁ、実際には講義内容全部を把握したと言うと嘘になるが、手元にあるので、暇な時に何度も聞く内に多少は頭に入るのかも。
理系の家族も、すーっと全部分かったかと言うとそうでもないとのことで、ちょっと安心した。

　今回は第１回の配信で、講義を20分単位に切っていたので、また２回目以降の配信を楽しみにしている。

　他の大学等でも、こうした講義を配信してくれるといいな。
文学や歴史等、幅広い分野でやってくれると、もっと嬉しい。
何かの講義を聞こうと思うと、どうしたって都会が中心になるし、例え都会にいたって、仕事などで皆、時間も取れないだろうから。

　小柴先生の動画付講義をダウンロード出来る件を、知り合いに朝メールで送ったところ、
「その人誰？」と夕方に返信が来た。

「ニュートリノ」という言葉までは出てこなかったが（後で家族がそう言っていたので思い出した）、「スーパーカミオカンデという大きな天体望遠鏡（？）を開発した人で、田中さんと同じ時にノーベル賞を受賞した日本人だよ」と、うろ覚えの怪しげな知識でメールしたところ、

「その人のこと、好きなの？」
との返信。

　一体こいつは、何を考えてんのだ！と思ったけれど、「理系の家族が興味を持っている」と返事をしておいたら、まぁ、それで一応納得したらしい。

　確か小柴先生は、子供達にも分かりやすいような物理の講演活動を行っていると何かで読んだような気がする。
難しい問題を専門用語で、小難しく話すのではなくて、子供にも分かるように分かりやすく話せるという人を、私は、実はとても尊敬しているのだ。

　しかし、物理が常に赤点だった私は、小柴先生の１回目の講義を、次回の配信までに、もう少し復習しておく必要がありそうだ。