ころちゃんブログ（手描きイラスト＆雑文）

　暑い夏の昼下がり、外出していた私は、突然の眠気に襲われた。

　あくびが止まらず、立っていても、まぶたがすぅーっとふさがりそうな、強力なやつ。意識は朦朧とし、もうどこでもいいから、横になって眠らせて･･･というような、けだるい眠気。

　ちょうどその時、夕飯の買い物をしていたのであるが、車で来ているし、いかん、いかんと首を振り、もうろうとした頭でスーパーのカートを押し、なんとか買い物をすませた。

　さて、ここから１５分ほどの運転で家に帰らねばならぬ。
駐車場で眠るには暑いし、さきほど買った生鮮食品類がこの暑さで悪くなってはいけない。
カーエアコンをつけて、昼寝をするなんて、ガソリンが値上げしているこのご時世に、もっての他の行為である。

　持参の水筒の冷水をがぶがぶ飲んで出発。
まだ休みの人がいるのか、やけに道が混む。ごくり、またごくりと水を飲んで頭を覚ましつつ、なんとか無事に家についた。

　これがもし高速道路上であれば、パーキングエリアに入って、仮眠を取るところである。

　大体、毎晩定刻に寝て、朝定刻に起きている、規則正しい生活の私であるが、おそらくはこの暑さで熟睡はしていないのかもしれない。
それと、日中もこう暑いと、じっとしていても体力が消耗していく感じがする。

　その折も折、英国北部を海外旅行をしている知人から、「毎日寒くて困ります」という、なんとも贅沢なメールが来たので、
「日本は体温より暑く、台風も相まって、異様な蒸し暑さに襲われている」と、返事をした。


　敵もさるもので、「熱帯夜がうらやましい。レンタカーの暖房をつけて走っています」との返事。

　残暑の厳しい日本から脱出できない私は、なんとか、今しばらく、この暑さを乗り越える、体力・気力を蓄えていかねば･･･。