高校生を泣かせる ― 2006/05/13 07:44

家族から、いつもの「帰るメール」が届いたのだが、ふと気付くともう1時間ほど経っている。普段はメールの後、大体15分程度で帰ってくるというのに。
もっともその日は、諸々の事情で夕飯の支度が出来ず、お弁当を買ってきてもらう事になったいたので、あまり気にせずに待っていた。
そしたら、やっぱり事故だったそう。
事故と言っても家族が100パーセント被害者。
家の近くの細い道で、信号待ちで停車をしていたところ、高校生がちゃりんこで車の左側を通り抜けようとして、ゴン!とドアミラーに激突したらしい。
「ごめんなさい」と言って、ペダルに足をかけ、そのまま行こうとした女子高校生に、家族は「ちょっと待て・・・」と思ったそうだ。
即、クラクションで合図をし、
「左折したところで待機」
の手振りをしたらしい。
安全なところで各々停車してから、ぶつけられたドアミラーを指差し、
「これ直すのには、修理代が、かかるんだよ。」と、高校生に言ったらしい。
そうすると、
「分かりました」
と、携帯で自宅に電話。
親御さんを待つ間、
「どこの生徒?」なんて聞いたりしているうちに、その女子高校生が、しくしく泣き出したらしい。
「泣くこたぁ、ない」と、家族は思ったそうだ。
実はその家族は、ここ数年髪の毛を短くカットしており、適度なグレーへヤーになっていて、きょうだいからは、「文さん」と、ひそかに呼ばれている。
そうそう、あの俳優の菅原文太ね。
(最近、あまり見ないような気がするが、お元気でしょうか)
しかも、眉毛がやたらと太くて立派。
私はこの人に会った時に、昔見たマンガの「巨人の星」の主人公達のような眉毛を持っている人が本当にいたんだ!と非常なカルチャーショックを覚えたのを思い出した。
そんな星飛雄馬みたいなぶっとい眉と「文さん」の髪形をした中年のおっさんに、
「修理代、出してくれるんだろうな」
とすごまれ(?)たら、大人の私でも、その場でしくしく泣きだしてしまうかもしれない。
まぁ、見かけはともかく、実際には家族は結構心優しい人間なのだと一応明記しておくが、家族が引きとめた背景には、高校生にもなって、自分から停車している車にぶつけておいて、
「ごめんなさい、ハイさようなら」
は、ないんじゃないかとの、教育的配慮もあったらしい。
結局、その子のお父さんが来て謝り、先方に名刺を渡して連絡先を聞いたそうだ。
「で、直すの?」
と、聞いたら、帰宅後、ミラーを動かしてみたが、なんとか動いたという。
ドアミラーは直すというより、取り替えるしか手はなく、2万円ぐらいかかる。
実は車検が夏に来る前に、知り合いから車を譲り受ける予定があるため、そうした事情までは先方に説明はしないものの、
「もうこのまま直さないからいいです」
と、後日、連絡したら、親御さんもほっとしていたそうだ。
電話の最後に、
「お嬢さんに、これから気をつけるように言ってくださいね」
と、ひと言、しっかり釘をさしていた。
家族が泣かせてしまった女子高生のことを考えると、ちょっと心は痛むけれど、これも大事な人生修行。
世の中、そうそういい人ばかりではないからね。
がんばれ、青少年。
もっともその日は、諸々の事情で夕飯の支度が出来ず、お弁当を買ってきてもらう事になったいたので、あまり気にせずに待っていた。
そしたら、やっぱり事故だったそう。
事故と言っても家族が100パーセント被害者。
家の近くの細い道で、信号待ちで停車をしていたところ、高校生がちゃりんこで車の左側を通り抜けようとして、ゴン!とドアミラーに激突したらしい。
「ごめんなさい」と言って、ペダルに足をかけ、そのまま行こうとした女子高校生に、家族は「ちょっと待て・・・」と思ったそうだ。
即、クラクションで合図をし、
「左折したところで待機」
の手振りをしたらしい。
安全なところで各々停車してから、ぶつけられたドアミラーを指差し、
「これ直すのには、修理代が、かかるんだよ。」と、高校生に言ったらしい。
そうすると、
「分かりました」
と、携帯で自宅に電話。
親御さんを待つ間、
「どこの生徒?」なんて聞いたりしているうちに、その女子高校生が、しくしく泣き出したらしい。
「泣くこたぁ、ない」と、家族は思ったそうだ。
実はその家族は、ここ数年髪の毛を短くカットしており、適度なグレーへヤーになっていて、きょうだいからは、「文さん」と、ひそかに呼ばれている。
そうそう、あの俳優の菅原文太ね。
(最近、あまり見ないような気がするが、お元気でしょうか)
しかも、眉毛がやたらと太くて立派。
私はこの人に会った時に、昔見たマンガの「巨人の星」の主人公達のような眉毛を持っている人が本当にいたんだ!と非常なカルチャーショックを覚えたのを思い出した。
そんな星飛雄馬みたいなぶっとい眉と「文さん」の髪形をした中年のおっさんに、
「修理代、出してくれるんだろうな」
とすごまれ(?)たら、大人の私でも、その場でしくしく泣きだしてしまうかもしれない。
まぁ、見かけはともかく、実際には家族は結構心優しい人間なのだと一応明記しておくが、家族が引きとめた背景には、高校生にもなって、自分から停車している車にぶつけておいて、
「ごめんなさい、ハイさようなら」
は、ないんじゃないかとの、教育的配慮もあったらしい。
結局、その子のお父さんが来て謝り、先方に名刺を渡して連絡先を聞いたそうだ。
「で、直すの?」
と、聞いたら、帰宅後、ミラーを動かしてみたが、なんとか動いたという。
ドアミラーは直すというより、取り替えるしか手はなく、2万円ぐらいかかる。
実は車検が夏に来る前に、知り合いから車を譲り受ける予定があるため、そうした事情までは先方に説明はしないものの、
「もうこのまま直さないからいいです」
と、後日、連絡したら、親御さんもほっとしていたそうだ。
電話の最後に、
「お嬢さんに、これから気をつけるように言ってくださいね」
と、ひと言、しっかり釘をさしていた。
家族が泣かせてしまった女子高生のことを考えると、ちょっと心は痛むけれど、これも大事な人生修行。
世の中、そうそういい人ばかりではないからね。
がんばれ、青少年。