初めてのスキー場2006/01/16 08:11

「冬はスキーに行きます」というと、自分もやる人だと、
「メインゲレンデはどこですか?」なんていうことを聞かれる。

 シーズン初めと終わりはどうしても、標高の高い大きなスキー場になるが、普段は定宿のある近辺を車でちょこちょこまわっている。そのあたりでもつぶれたスキー場もあるし、なかなか存続は大変みたい。

 その定宿から、途中、一部高速道路を利用して、隣県のスキー場に行けるらしいぞ、ということで、初めて行ってみた。1時間かかるので、6時半起きで仕度をしたが、9時にはゲレンデですべっていたように思う。

 なんでもそうだが、初めてのところはシステムが分からない。まずリフトの1日券は、機械に通す最新のタイプはなくて、日付の書いた紙を腕のホルダーに入れて係員に提示するものであった。同行者はホルダーを宿に忘れ、お金を出して買わなければならなかった。(機械で読むのだと小さいし、見せる必要はないので、手袋のファスナー付ポケットに入るのだ)

 車をとめた駐車場からは、ゴンドラに乗って頂上まで行くシステムらしい。そこのスキー場は、2つか3つぐらいあった隣接するスキー場が一緒になったものらしく、横にずいぶん長い。まずはゴンドラに乗って、リフトを利用しながら、奥の尾根に尾根にと進み、一通りのゲレンデを制覇しよう・・・なんてことを地図を見ながら相談している時が一番楽しい。

 朝早く行ったためか、初めに滑ったゲレンデはとても空いていたし、雪質は最高。山からの眺めもなかなかであった。滑るところ、滑るところ、全部初めてのゲレンデ、というのも妙にわくわくするものだ。
 コースとリフト乗り場の勝手が分からず、同じ斜面を二度滑り降りてしまったりしながら、なんとか一番奥のほうまでたどり着いたのが、11時少し前。すでに空腹である。

 食事時はまたスキーの大きな楽しみの一つ。ご飯はその近辺産のコシヒカリを使ってます・・・なんてことが書いてある。味もいいし、セルフと書いてあるのに、何故かラーメンは席までおばちゃんが持ってきてくれるサービスの良さ。ただ、難を言えば、食堂が分煙されていないってことかな。せめて食事時だけでも、禁煙タイムにして欲しいよなぁ・・・。

 食べている内に、予報どおり雪が激しくなってきた。今度はコースを元来た方へと戻っていく。来る時に乗りそびれた頂上まで行く二人乗りのリフトに乗ったら、なんと途中から、狭いコブの急斜面が延々と続いていた。上級者コースだったらしい。まぁ、いいけどさ。
途中、雪面に足をひっかけ、片方の板がはずれる。

「板がはずれたー、はずれたよ~!こ・ろ・ん・だー」
と大声で、こちらがころんだのも気付かず下に滑って行きそうな相棒にむかって叫ぶ。

 足についている方の板も脱いで、上に残した板をひろいに、わっしわっしと斜面を上がる。板を拾ったら、邪魔にならない場所で板をはき直し、滑り始めればいいことなんだが、一人寂しく「ころんじゃったもんね・・・」という感じの作業を、ゲレンデのすみっこでやるのは、ちょっとみじめ・・・。

 一応、知った顔が近くで待っていてくれて
「やー、疲れた。まいった。足がコブに引っかかってね・・・」なんて、ぶちぶち言いながらの方が、気持ちはずっと楽だもんね。
 その後、一休みしてから3時にはあがったが、朝から相当滑った一日だった。

 その近辺には、まだ数件スキー場があるようなので、機会があれば、また是非、新しい所に行って見たいと思う。