足のマッサージ2006/01/24 06:47

 ある日、待合室でソファーに座っていると、隣の女性が変な動きをしている。もぞもぞと、つねに動いているのだ。読んでいた文庫本ごしに、そろーっと横目づかいに観察してみると、なんと足のリンパマッサージをずーっとやってるのだ。
下のふくらはぎから、太ももまで、まんべんなく、何度も何度も繰り返しやっていた。

 確か年頭に買った雑誌でも、足のむくみ、みたいなことが書いてあって、足はリンパマッサージでむくみを取らないと、どんどん太くなっちゃうんですよ、と脅かしていた。この人もそれを読んだのかもしれない。

 しかし、よくもまぁ、こうずーっと時間を無駄にせず・・・という感じで、ちょっと感心しちゃったくらいだ。

 同じ日の夕方、また別の待合室で時間をつぶしていた時。
隣のサラリーマンの親父は、なんと靴を脱ぎ(さすがに靴下は履いていたのだが)、これまた執拗に、己の足のマッサージを始めたのだ。

 この親父のマッサージは、足裏に重点を置いたマッサージである。リンパマッサージにも足裏にはツボが沢山あるので、色々押したり、指と指の間をマッサージしたりするといい、とあった。この親父は足首をぐるんぐるんとまわすようなこともしていた。

 確かに私も眠る前には足裏、りんぱと両方のマッサージをやっている。しかし、それを公衆の面前でやるとは、いやはや・・・、本当に驚いちゃったもんね。
 私はこういうマッサージは、お家でゆっくり、一人の時にやりたいな~。
周囲の人の目が気になって、なかなかこうは、いかないもの。
私がこういう人の多い場所で出来るのは、伸びと、首をぐるぐる回す首ストレッチぐらい。この所作で周囲に驚かれたことはないように思うんだけれど、どうかな。

 その日見た両者は、とにかく時間をかけて納得のいくまでマッサージをする、それに没頭して自分だけの世界にはまり込んでいた、ということで共通していた。
実は、とっても、お疲れだったのかも・・・。