枯れ葉舞う道2006/01/25 08:11

 一日外出していて、帰宅してから大急ぎで食事の支度。
夕飯が済んでも、即、返事をしなくちゃならないメールがあったり、家計簿をつけたり、パソコン仕事が残っていたり、日記を書いたり・・・と、バタバタしているうちに、10時過ぎになってしまった。
なんとか夕飯の皿洗いをしたら、疲れと眠気が一気に押し寄せてきて、11時には布団に入って寝た。

 そして、見た夢。

 枯れ葉舞う通りを、友達の運転で、走っている。
現実にはその人は、車の免許は持っていない。でも、夢の中では当たり前のように、私は助手席に乗っているわけなのだが、あとでよーく考えると、私は右側にすわっていたので、その車は左ハンドルってことになる。
まぁ、いつも自分で運転しているから、指定席は右ハンドルの右側ってのが、夢でも現れたんだと思うけれど。

 目的地が近くなったのに、何故か友人はうっかりそこを通り過ぎてしまう。Uターンをしないまでも、すぐにわき道に入ってなんとか戻れないかと思ったのだが、そのまま、かなり長い間ずっと走り続けてから、ようやく、横道にそれた。
「この道を通らないと、いつも元来た道に帰れないの」と友達は言うのだ。そうか、そうなんだ、と思いつつ、こんなに遠回りして、一体、目的地にはいつ着くのかと心配になる。

 不思議なのは、そこは並木道になっていて、その樹木から、昨年の紅白歌合戦の北島三郎の時に降って来た紙ふぶきぐらいの大量の枯れ葉が、あの勢いでどんどん落ちてくるのだ。赤茶色の紙ふぶきと思ってほしい。周りには人っ子一人いないし、他の車もどこにもいないことに気付く。

 そういえば、さっき目的地を通り過ぎた時にも、人も車もまったく見かけなかった。
そのうち、びゅーっとものすごい一陣の風が吹き、枯れ葉が風と共に乱舞しながら、私たちの車をかすめた。竜巻のように、枯葉が塊になっていた感じだ。
・・・と思ったら、横で運転していた友達もろとも車がさーっとなくなってしまったのだ。風で持っていかれたとか、そういうことではなく、枯葉の竜巻と共に、ざーっと消えてしまい、そこに私一人、ぽつんと残された。

 忽然といなくなった友達を探して、枯れ葉舞う道で右往左往しながら、私は途方にくれて、そのうち、もう友達はどこにもいないんだ・・・と寂しく思ったところで目が覚めた。

 時計を見たらまだ3時半であった。それから妙に頭が冴えてしまった。
普段お酒はコップ一杯のビールぐらいでめったに飲まないのだけれど、寝酒にと、ウィスキーの水割りをちょこっと飲んで、お腹がかーっと熱くなるうちに、頭も朦朧と眠りの渦につつまれて、今度は夢ひとつ見ずに、ぐっすり朝まで熟睡した。

 それにしても、あの友達がいなくなった枯れ葉舞う道での荒涼とした風景は、そこはかとなく寂しいものがあった。
 疲れがそうさせたのだろうけれど、久々に見た悪夢だった。