散歩中の出来事 ― 2009/04/01 09:42
歯医者通いはまだ続いている。
取れた奥歯の詰め物はとっくに新しいものが、はまったのだが、いつものことだが歯茎の具合がよくないらしい。
週に一度、知り合いの歯医者さんのところに通って一月以上経つと思うのだが、犬をクレートに入れて自家用車に乗せて連れて行くというのも、いまだ継続中。
犬はおりこうに駐車場で静かに待機。
その後、公園に散歩に連れ出してくれることを知って、ちゃんと大人しく待っているのだ。
最近は、ふたつの公園をその日の気分でチョイスしている。
いずれも桜の木があるので、花見も共に楽しめるのはいい。
犬は花など、それこそ鼻にもかけない感じで、いつものようにぐんぐん歩いて行く。
トイレ大が無事に済むと、こんどはくんくんにおい嗅ぎ。
そして、石ころや、小枝、木の実を見つけては口にいれて、嬉しそうにくっちゃくっちゃやりながらこちらを見上げる。
「欲しいなら、おやつちょーだい」
こちとら、必死で取り返そうという形相を見せてはいけないので、(まぁ最近は花粉予防でマスクをしてるため表情までは犬には分からないと思うが…)、何食わぬ感じで犬の名前を呼んだりする。
それでぽとりと落とすこともあるのだが、今日はやけにでかい石を口にいれているようである。これも時折あることで、やつは非常に得意顔である。
こんなに大きいならば飲み込む心配はないだろうと思うと、こちらにも余裕が出てくる。
「くま」と名前を呼んで、ウィンドブレーカーの右ポケットに手を入れる。
ここにおやつが入ってる事を犬は知っているので、これでぽとりと口の中のものを落とすと、そのまま何もやらず歩き出すこともある。
まぁ、今日はなにやら大物を咥えている様子なので、おやつと引き換えにしよう。
手におやつを持ち、右手人差し指を犬の前にかざすと、素直に口の中のものをぽとりと落としておすわりをする。
おやつを与え、「よし、オッケー」の号令で、また犬は立ち上がる。
いつものように歩き出そうとふと足元をみると、犬が口から出したものが目に入った。
拾い上げて、少し手でこすってみると、光沢が見えた。
あわてて近くのベンチに腰掛けてじっくり見る。
土で覆われた部分をこすっていくと、金色に輝くものがある。
そういえば、ここは城址公園で、お城はとっくに焼失しているけれど、昔はこの街の中心であったはず。
気付くと、ポケットに収拾物をささっと入れて、何食わぬ顔で歩き出している自分がいた。犬も、何かただならぬ気配を感じたのか、つぶらな瞳を不思議そうに、こちらに向けている。
それにしても、愛犬がこのようなものを拾おうとは、まったくもって思いも寄らないことであった。
だって、考えてみて欲しい。
犬に小判だよ、猫じゃなくて、犬に小判なのだから!
取れた奥歯の詰め物はとっくに新しいものが、はまったのだが、いつものことだが歯茎の具合がよくないらしい。
週に一度、知り合いの歯医者さんのところに通って一月以上経つと思うのだが、犬をクレートに入れて自家用車に乗せて連れて行くというのも、いまだ継続中。
犬はおりこうに駐車場で静かに待機。
その後、公園に散歩に連れ出してくれることを知って、ちゃんと大人しく待っているのだ。
最近は、ふたつの公園をその日の気分でチョイスしている。
いずれも桜の木があるので、花見も共に楽しめるのはいい。
犬は花など、それこそ鼻にもかけない感じで、いつものようにぐんぐん歩いて行く。
トイレ大が無事に済むと、こんどはくんくんにおい嗅ぎ。
そして、石ころや、小枝、木の実を見つけては口にいれて、嬉しそうにくっちゃくっちゃやりながらこちらを見上げる。
「欲しいなら、おやつちょーだい」
こちとら、必死で取り返そうという形相を見せてはいけないので、(まぁ最近は花粉予防でマスクをしてるため表情までは犬には分からないと思うが…)、何食わぬ感じで犬の名前を呼んだりする。
それでぽとりと落とすこともあるのだが、今日はやけにでかい石を口にいれているようである。これも時折あることで、やつは非常に得意顔である。
こんなに大きいならば飲み込む心配はないだろうと思うと、こちらにも余裕が出てくる。
「くま」と名前を呼んで、ウィンドブレーカーの右ポケットに手を入れる。
ここにおやつが入ってる事を犬は知っているので、これでぽとりと口の中のものを落とすと、そのまま何もやらず歩き出すこともある。
まぁ、今日はなにやら大物を咥えている様子なので、おやつと引き換えにしよう。
手におやつを持ち、右手人差し指を犬の前にかざすと、素直に口の中のものをぽとりと落としておすわりをする。
おやつを与え、「よし、オッケー」の号令で、また犬は立ち上がる。
いつものように歩き出そうとふと足元をみると、犬が口から出したものが目に入った。
拾い上げて、少し手でこすってみると、光沢が見えた。
あわてて近くのベンチに腰掛けてじっくり見る。
土で覆われた部分をこすっていくと、金色に輝くものがある。
そういえば、ここは城址公園で、お城はとっくに焼失しているけれど、昔はこの街の中心であったはず。
気付くと、ポケットに収拾物をささっと入れて、何食わぬ顔で歩き出している自分がいた。犬も、何かただならぬ気配を感じたのか、つぶらな瞳を不思議そうに、こちらに向けている。
それにしても、愛犬がこのようなものを拾おうとは、まったくもって思いも寄らないことであった。
だって、考えてみて欲しい。
犬に小判だよ、猫じゃなくて、犬に小判なのだから!