犬と猫と人間と22013/09/19 21:11

犬と猫と人間と2
「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」というドキュメンタリー映画を観てきた。

実はこの映画の1は、観そびれてしまい、まだ観ていない。

今回の映画は、311の東北の地震と津波、そして原発による避難により、亡くなり、あるいは、置き去りにされた犬猫、そして家畜たちを追ったドキュメンタリーである。

愛犬を連れて避難所に行ったところ、犬は入れないと言われて、外の柱につないでいたら、津波が来て、犬が亡くなってしまった夫婦の話は身につまされた。

新聞に、「災害時はペットも一緒に避難」と書いてあったのは、割と最近のような気がする。

東北の震災がなければ、おそらくこんな話は話題にもならなかったのかも。実際に私たちも、津波訓練の時、飼っている犬を連れて集合場所の公園に行ったところ、他にも当たり前のように犬を連れてきている人がいて、あぁうちだけじゃなかったんだ・・・と思ったのは昨年秋のこと。

この映画で、特に原発避難区域の方たちは、すぐに帰れると思い、ペットを置いてきてしまって、とてもくやんでいたりもする。映画をみながら、何度も何度も涙が出た。

また、牛馬などの家畜についても、原発汚染区域の家畜を察処分すべしという国の方針が途中で示され、それでも生かそうと奔走する人たちのことにも、かなり時間を割いている。

家畜は汚染されているので、売ることも出来ず、区域から出ることもできない。経済的価値がないなら殺すべき・・・という意見。でも命という風に考えると、なんだか恐ろしくもなる。

家畜もペットも、人間と一緒でなければ生きられない存在だ。ペットは、人の心を癒すということで、震災が落ち着いてきたら、ペットショップで入手する人が増えたそうだ。

しかし家畜はどうなんだろう。過酷な環境下で、死はすぐそこにある、劣悪な環境で、命の炎がゆれている。それを吹き消すのも、なんとかともそうとするのも、同じ人間。

この問題に、私自身、結論は出なかったけれど、どんな命も等しく尊いのではないか・・・とは、人として思ったのだけれど。

以前から一度見なくてはと思っていた映画。1の方も、また機会があれば、是非見たいと思っている。