和風な目玉焼き ― 2005/10/22 09:37

我が家では、目玉焼きが、ゆっくり時間があるときの、休日の朝食定番メニューとなっている。いつもは台所にあまり立つことのない家人が作ってくれるので、なおさら美味しい。
出来上がりは、目玉を箸でつつくと、とろっと黄身がたれてくるような、あの感じである。あの感じを出すため、家族が、フライパンに卵を落としてから、コップの水をじゅっと少量フライパンにたらしてふたをする、というような芸当をしているのを盗み見てしまった。火は早々に止める。焼き餃子の蒸し焼きを参考にしたのか。なかなかやるな、おぬし・・・という感じ。
目玉焼きは、子供の頃は親が作ってくれたものを食べていたのだが、どうもできあがったものに、塩コショウがふってあったような気がする。そして時々食卓に出るというくらいの頻度だったのではないだろうか。ゆで卵や半熟卵のほうが頻繁に食卓に出てきた。しかも、たまに出てくる目玉焼きも、父の好みで、目玉はとろっとどころか固く固く固まっている状態が定番。クチの中に入ると、ぱさぱさする感じ。半熟卵のどろっに慣れていたので、当時目玉焼きは、それほど好きな卵料理ではなかったと思う。
あるとき、親戚の家に泊りに行った。 翌朝その家の人が作ってくれたのは、お馴染みの目玉焼き。いわゆる「あひるご飯」というのか、朝(あ)ごはんのおそいのと、昼(ひる)ごはんの早いのがくっついたような時間だった。おそらく有り合わせで味噌汁を作ってくれてそれに、ご飯と目玉焼きに漬物も出ていたかもしれない。
家では、たまに出る目玉焼きは、朝トーストと一緒に食べていたので、目玉焼きというと、なんとなく洋食のイメージがあったのだが、味噌汁、ご飯と共に出てきたので、おや?というような感じがした。出来具合は私の好みの、とろっタイプの黄身。
支度が整い、 「さぁ、いただきましょう」 と箸を取る。
と、その家の人は、迷わず目玉焼きにお醤油を、ちゅーっとかけたのである。 ほぉ~、塩・コショウではないのだなと思い、郷に入れば郷に従えで、同じくお醤油をちゅちゅっとたらしていただいてみる。
うまい! ごはんに合うし、味噌汁とも、うまく調和している。卵かけご飯ってのもあるくらい、ご飯と卵って、もともと相性いいもんなー。
以後、私の中で、目玉焼きというと、醤油をかけた和食というイメージが定着している。
ちなみに現在、休みの日に家人が目玉焼きを作ってくれる傍らで私が用意するのは、やはりトースト。家人はもともと醤油派だったので、当然のように醤油さしを食卓に用意。我が家の朝食は、だから和洋折衷ってやつになるのかな。
目玉焼きにかかせないのは、ベーコン。卵とベーコン、この二つだけは週末の我が家の冷蔵庫には絶対にかかせない食材。今日も、そろそろベーコンのいい香りがただよってきたぞ・・・。
コメント
_ ぽんた ― 2005/10/27 09:33
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