肉まんの季節2005/10/21 08:06

 ふと気付くと、コンビニのレジ近くに肉まんがほくほくと温まっているのを、目にするようになった。

 肉まんの季節到来だ!

 つい先日新幹線に乗る機会があった。 帰りがけに、その地では結構有名な肉まん4個入りを出発前に駅で調達。自分の席にすわり、網棚の上に荷物と肉まんをおいてほっと一息。ちょいと一眠りしただろうか。 気付くとどこからともなく、お馴染みの、あのいい匂いがただよってきた。匂いで目が覚めることもあるんだなーなんて思いつつ、徐々に覚醒していく。

 くんくん・・・。

 どうやら先ほど買った、あの肉まんの匂いが今や車両のこの付近に充満しているみたいだ。網棚をちらっと見上げてみる。自分の肉まんの匂いだと思うと、ちと恥ずかしいぞ。でも「私です」って手を上げなければ他の人には、わかんないかな?それにしても、箱に入っていてさらに紙袋にも入れられているのに、こんなに、におってしまうのか???

 ふと横を見ると、通路をはさんで反対側の窓際にすわった70前後と思われる男性が、私が買ったのと同じ肉まんの箱を開けて食べていた。前のテーブルには350ミリリットルの缶ビールが、ぷしゅー。

 なーんだ。

 タネが分かってしまうと、なんだか笑いがこみあげてくるぞ。 その男性は、とてもおいしそうに舌鼓をうっている。そりゃ、あの肉まんだもの。さぞうまかろう。 うらやましい。 しかし、通路をはさんでこんなに匂いがするんじゃ、ちょっと真似は出来ないぞ、と思う内に、また、とろとろと眠りについてしまった。

 買った肉まんは、その翌日の朝食と、飽きずにお昼にもいただいた。からしを、ちゅっとつけて、がぶりとかじると、じゅーっと肉汁がたれてくる。味がしっかりしているから、醤油などは無用。匂いを気にすることもなく、心ゆくまで堪能できた。

 満足!