中華料理2007/04/16 11:03

 今度の週末に、遅ればせながら昨秋旅立った家族の埋葬式を行うことになった。

 特に、旅立ってから何日目・・・という決まりがない宗派なので、連れて行く家族の体調を考えつつ、日程を調整したわけなのだが、
「納骨いつにする?」
という感じで身内と話をつめていた。

 ところが、うちの宗派では、どうやら「納骨式」ではなくて、「埋葬式」というらしき事が判明。

 以後、なるべくその言葉を用いるようにはしているけれど、高齢の家族には、ちょっと馴染みのない名前みたい。

 さらに、家の宗派では、戒名ならぬ、生前からもうひとつ名前があって、今度埋葬する家族の名前は「ヨセフ」である。

 それも「ヨゼフ」と濁点がつく場合もあったりして、名前を彫るのにも、先方から確認の電話があったりした。

 以前、親類の命日が一ヶ月間違って記銘されていて、それを墓参りに行った私たちが発見した事があり、同様のことがあってはならじと、担当の家族はおそらく緊張して書類を提出したみたい。

 埋葬式の後は、集まった身内で食事をするのだけれども、墓地内にある食事処はもう予約で一杯だそうで、近くの中華料理店を紹介してもらい、予約した。

 埋葬する家族は、南方育ちのため、生前、刺身などが苦手で、日本食よりは中華料理の方が好きだったので、かえってよかったのではないかと話している。

 高齢の家族の最大の関心事は、
「そこの料理がおいしいかどうか」ということにあるようで、何度も聞かれるのだけれど、こちとら、行った事があって申し込んでるわけではないので、なんとも言いがたい。

「まずいところは紹介しないんじゃないか」
などと言って、お茶を濁しているのだが、埋葬式の話が出るたびにセットでその話題になるので、どのようにその質問をかわすかは、その人次第という感じ。

 毎回同じ返答でも、家族が覚えているわけではないので、特に問題はないわけなのだけれど、まぁ、それじゃあちょっと芸がないって感じだし・・・。
時には「日本料理か?」と聞かれる事もあるくらいなので、あまり深く考える必要はないかも。

 そんなこんなの埋葬式だが、そうは言っても、やはり自宅から運び、墓地に埋葬してしまうのは、一抹の淋しさがあるのも確かである。

 春になってからは、庭に咲いた花をお供えに生けていたのだが、さすがに墓地にもって行くほどの花が今はない。
あともう少ししたらユリが沢山咲くだろうが、今週末には間に合わないだろうね。

 次回からは、お墓参りの際に、庭に咲いた花を首尾よく持っていける時期もあるだろう。
色々と頭を切り替えつつ、しゅくしゅくと、行事をこなしていかねばならないのが現実だから、まぁ仕方ないよね。

 それにしても、当日の中華料理、おいしいといいな・・・。