ころんでもただでは起きぬ2007/04/12 14:22

 朝、バタバタと支度をして、8時35分くらいに荷物を詰め込んで家を出た。
庭を掃く暇はなかったが、帰ってからやればいいだろう。
なにしろ今日は、月に一度のミシンキルトのお稽古なのだ。

 先月までは8時半からだったのだが、毎回遅刻するため、今月から9時からのスタートになったので、それに遅れてはならじ。

 キルトの店に着くと、何故かいつも車を置かせていただいている、店のまん前と、その隣の駐車場がふさがっている。
まぁ、いいや・・・と遠い駐車場にとめて、重い荷物を両手一杯にえっちらおっちらと店まで戻った。

「おっはようございまーす」と、元気に中に入ると、先生と助手の人に、妙な顔をされた。
「お稽古は来週だよ。今日は出稽古で別のところに行く日」とのこと。

 ガーーーン!
そうか、それでお店の前の車のトランクが開いていて持っていく布をつめこんでいたのね。

「荷物運んであげようか」
気の毒に思ったのか、助手の方が色々と言ってくれたのだが、こちらは穴があったら入りたいくらいの気持で、
「失礼しましたー」と、退散した。

 えっちらおっちら汗をかきかき、荷物を車に積んで、さて、どうしよう・・・。

 留守番している家族には、「13時ごろお弁当を買って帰るから待っていてね」とホワイトボードに書いてきた。すぐに帰ることはないのかも・・・。自分のなさけない気持ちも収まらないし。
時刻は朝の9時ちょっとすぎ。お店が開くには中途半端な時間である。

 目的地を決めぬまま、車を出した。
そう言えば、今日は会社に行っている家族の誕生日である。
そもそもはお稽古をして、昼食だけ買って直帰予定だったのだが、こうなれば、誕生ケーキとかプレゼントとか買って盛り上げたろうじゃないか!

 夕べ誕生日について聞いたところ、家族は、
「あまり嬉しくはない」と、非常に後ろ向きの発言をしておった。

 年に一度の誕生日を祝わなくてどうする!年を取るのは恥ずかしい嫌な事なのか・・・!?
ノンノン、せっかくの記念日を楽しく過ごさなくちゃ、大人じゃないぜ!

 さっそく街に繰り出し、コーヒーショップで一息ついてから、今日のための特別な品々をあれこれと買いこんだ。

 今夜は楽しい誕生会・・・の予定である。
今日で、「○4歳」になる家族は
「今日から四歳だからヨン様と呼ぶように」などと、他の家族のおめでとうメールに、訳のわからん返事を送ったようだが、ヨン様でも、何でもいいから、今日はお祝いは、するからね!

 結局のところ、1週間お稽古を間違えたおかげで、楽しい誕生会が出来るというわけで、ころんでもただでは起きない私なのであった。