犬友(いぬとも)2008/07/17 17:03

犬友(いぬとも)
 家族が犬の写真入りの暑中見舞いを出したところ、日曜日の午後に、
「今から犬を見に行ってもいい?」
と、家族の、かつての高校時代の同級生が聞いてきた。

 しばらくして、奥さんと一緒に来たのだが、我が家の黒柴のくまは、喜びのあまり、その場で失禁。

 それから、また放射状にちゃーっとさらにおしっこをして皆に笑われてしまった。
外のケージだったので、足の裏をタオルで拭いて、抱っこして中に入れた。

 その夫婦も、黒柴のメス7歳を飼っているそうで、しつけの話をしても、
「そんなふうだったねぇ」といちいち目を細めている。

 最後は奥さんが、さっきおしっこをしたくまを抱きあげて、頭をなでてくれたら、くまもおとなしくしていた。
可愛がってくれる人のことは分かるんだろうね。

 今日は久々に車で街中に繰り出したのだが、化粧品売り場のお姉さんが、買った商品を包みながら、「試供品をさしあげたいが、何がいいでしょう」と聞いてきた。
ちょっと考えてから美白のシリーズを頼んだところ、私の手に、説明をしながら塗ってくれた。

 その時に、何気なく、
「犬を4月から飼いだしたら、こんなに傷だらけの汚い手になっちゃって」と言ったら、その人の家でも両親が、チワワ4ヶ月を数日前に飼いはじめたばかりだと判明。
でも、本当は黒柴が欲しかったらしい。
ペットショップの人に、「小さいと楽ですよ」と言われて、結局、チワワにしたのだという。

「写メとかありますか?」と言うので、携帯で、くまがお座りしている写真を見せたら、
「わ~、可愛い!」と、すんごく喜んでいる。

「犬って子供みたいで可愛いですよね。毎朝犬にかまけていて、我が家はみんな遅刻しそうになってます」
と言っていた。

 それからしばらく犬の話で盛り上がり、じゃあ・・・と売り場を離れたのだが、初対面の店員さんと、こんなに本気で盛り上がったのは本当にはじめてである。

 家のご近所さんも、知らぬ間にチワワを飼いはじめたようで、4ヶ月になって、散歩に少しずつ連れ出しているのを見かけて立ち話をした。

 そこのチワワは室内で飼っていて、まだトイレのしつけも出来ていないんだそうである。
「犬って大変だけれど、可愛いわね」と盛り上がった。

 向かいの家の、前から柴犬を飼っている年配の女性も、散歩の時に会うと、
「私は犬なしの人生って考えられないの。子供のときから他所の犬を可愛がって、親に叱られたわ」なんてことを話してくれる。

 犬友(いぬとも)ってのは、犬を飼うことによって広がっていく輪のことなんだね、きっと。
くまがいなければ、おそらく親しく接する事がなかったであろう人達と、一気に距離感がなくなっていくこの感じ、なかなかいいよなぁ・・・と思う、今日この頃である。