犬との権力バトル2008/06/07 14:47

犬との権力バトル
 現在、黒柴の子犬くま(3ヶ月♂)との権力バトルで日々戦っている。

 夕べは、パピーレッスンが効いて、すっかり大人しくなっていた。
いつも夜は、先にくまに餌をやり、こちらが夕飯を食べ終えた頃、一眠りしたくまのケージにベッドを入れてやるのだが、その時にちょこっと外に出してやる。

 膝にバスタオルを乗せるのが合図なのだが、くまは喜んで私の膝に乗ってくるので、そのままバスタオルごとソファーに座って、そこでくまはテレビのニュース番組を見たり、家族の動向を観察したりして、うとうとしたところで寝かしつけるのだ。

 大抵、その最初と、ベッドに戻す時に、こちらに噛み付こうとしていたのだが、夕べはもう噛まなかった。
家族には噛もうとしたのだが、私には噛まなかった。

 今朝も、まったく問題がなかった。
よしよし、もう自分がこの家で最下位だと理解したんだと思っていた。

 午前中でかけたので留守番させて、昼時に帰宅して餌をやってから、少し紐の引張りっこで遊んだ。

 その後、電話をしつつ、ケージに手をやると、噛むそぶりを始めた。
これは、またしつけのチャンスである。
電話を切ってから、また真剣バトルの始まりである。

 とにかく噛まれることをいとわずやらねばならない。
外に出すと、案の定、おさえつけようとしたら、うなり声を上げて噛み付いてきた。
ドッグトレーナーが言っていたように、口が自分の武器だと分かっている確信犯である。

 はっきり言って、こっちもすごく怖い。
しかし怖さは相手に直、伝わっていく。
ここで負けてはいけない。
トレーナーも、今なら怪我も絆創膏で済む程度ですと言っていたし。
指がちぎられることはないだろう。

 くまの顎の下に手をやろうとするも、噛み付かれる、痛いっ。
このまま放置は出来ない。
しばらくにらみ合い、怖いけれど、もう噛まれてもいいやとなんとか押さえ込んだ。

 結局それから、マウンティングの途中でもう一度、噛まれそうになり、口をしっかりおさえて前足を抱え込み、柔道の押さえ込みみたいな感じ。
くまも必死であがいているが、ここで負けてはいけない。
キャンキャン叫んでも絶対に離さないぞ。

 二度目のマウンティングでは、くまは脱力状態で、こびへつらうように、こっちの手をなめてきた。
一連の動作が終わり、なんとか午後のバトルは私の勝ち。

 こうやって、何度も何度もバトルを重ね、常に私が勝っていかねばならない。
常に逃げず、怖がらず、勝たねばいけない重圧はかなりある。

 私が一番、くまと長い時間接しているので、ここで一度でも負けたらおしまいである。
絆創膏を手に貼りつつ、次のバトルに向けて、新たな闘志を燃やす私なのであった。