ころちゃんブログ（手描きイラスト＆雑文）

　最後の家族が帰る日の早朝。
「ちょっと、ちょっと、くまが･･･」という声が、階下の犬のケージ近くから聞こえてきた。

　何だろうと思ったら、またまた下痢である。
「夕べからちょっとゆるかったんだけれどね」と返事をすると、
「蚊取りマットがよくなかったのかも」とか、「散歩しすぎたのか」とか、色々と年配の家族が心配している。

　前回も付き添い二名で出かけたが、今日も、父と一緒に、黒柴の子犬くまを連れて動物病院に出かけた。

　獣医さんが心配したのは、連休で遊びに来た誰かが、くまに変なものを食べさせなかったかということ。

　それには自信を持ってノーと答えたのだが、父が、
「靴を食べてしまって困る」というので、医者も「え？靴ですか？」と驚いた。
「いえいえ、靴型の、食べてもいいおもちゃです」とこちらが代わって返事。

　柴犬っていうのは、結構、真面目で几帳面なところがあるので、そういうものを与えると、一生懸命、食べようとしてしまうんだそうだ。

　まぁ、あまり変なものを食べてしまうってことは柴犬にはあまりないらしいが、洋犬や大型犬は、ストッキングとか、靴（本物の人間の）なんかも、がぶっと全部丸呑みしちゃうらしい。

　つい先日も、この病院に、
「血便が出て･･･」と連れてきた犬は、なんと、はさみを飲み込んでいて、そうなると、もうお腹を開いて手術するしか取りようがないんだそうである。
もう、びっくり。

「犬によっては、食べられるおもちゃでも、お腹がゆるくなる子もいるので、あまり食べさせないでください。あとは、おもちゃでも、歯にいいからと人からもらった固い噛むおもちゃを犬に与えていたら、歯茎が血だらけになり、歯が折れてたってのも先日ありました。飲み込まない物、あまり固すぎない素材を選んでください」と。

　ふーむ。やはりペットショップよりも、淡々と恐ろしい事実を語る獣医さんの方が、信憑性が大ありである。
ほいっ･･･と獣医さんが餌をやると、くまは、朝少し食べさしたにもかかわらず、がつがつ食べるので、獣医さんも「がっついてんね･･･」と、笑っていた。

　結局、くまは熱もなく、先日と同じ胃腸薬だけもらうことになった。
くまをさすった獣医さんが、
「犬らしくなってきたね」と笑っていた。確かに結構足もがっちりしてきたぞ。

　帰宅して、父母と一緒に散歩に連れ出して、それから帰宅後餌を指示通りいつもよりは少なめに与えた。

　まぁ、人は沢山くるし、君もそれなりに結構大変だったのかもしれないね。
犬らしくなってきたんなんて、よかった、よかった。
また、あとで散歩に行こう。でも、今度は二人だけだよ。