Sweet Rain 死神の精度2008/04/10 09:39

Sweet Rain
 邦画を見てきた。
金城武が死神をやっている映画である。

 原作があるらしい。
安直だけれど、原作ものって、結構骨格がしっかりしているので、安心してチョイスしている私である。

 金城武は割と好きで、レンタルでは新しいのが出ると見ていたが、考えると劇場で見たのは初めてかもしれない。
やはりスクリーンの大きな画面では、ど迫力であった。

 3つのオムニバスをつなげた映画になっているけれど、全部が最後につながるという感じのストーリーだった。

 金城武という役者は、日本人のお父さんと台湾人のお母さんがいて、台湾で育っているそうだが、日本語を話していても、どことなく違和感みたいなものがある。

 発音がおかしいわけでもないのだけれど、異国人情緒というのか、それを「棒読み」と言う人もいるが、不思議な違和感。
そんなところから、現実離れしているというのか、コミカルというのか、なんか今までの作品も不思議な感じの役柄が多いかも。

 今回の死神は、しっくりはまっていた感じ。
つまり、人間じゃないんだよ…というところのツボに、よくはまっていたと思う。

 死神たちの言うところの「MUSIC」、つまり音楽が好きだというところも、ほほえましかったし、他の死神たちとの交流も面白い。

 最後の主人公は富司純子で、海辺の美容院で働く70歳の女性を好演していたものの、私のイメージとしては、こんなにさばさば系でいいのかな…という疑問は残った。
もう少し、うじうじした感じがあってもいいのかなぁと思ったけれど、まだ70年生きてないので、ちょっと分からない。

 こういうのは、やはり原作を読み直してみないといけないのかもね。

 死神と一緒にいる黒い犬も、エンディングロールにちゃんと本名が流れていたけれど、なかなかいい雰囲気を出していたと思う。

 いつも人間界に現れる時に雨だった死神が、果たして晴天を見られるのか?
ずっと映画のシーンが雨だったので、思わず期待してしまう面白さもある。
結構楽しめた映画だった。

 この手の邦画は、私のよく見るシネマコンプレックスだと、あっという間に一日一回の中途半端に遅い時間に上映時間が移っていくので、とりあえず、早目に見られて良かった。

 邦画も、最近は結構面白い。
またいいのがあったら見てみたい。
ゴリが出ている合唱ものの映画が上映されていて、ちょっと今チェックしているところ。