部屋で足湯2007/11/12 17:51

部屋で足湯
 週末、東北地方に出かけていた。
母方の墓参りその他、もろもろ兼ねての旅行。

 駅前で、車で来た兄達と合流したのだが、あいにくの雨降り。
墓参りの際には何とか雨も小ぶりになったが、その後寄った伯父の家では、すでに掘りごたつが設置。

 名物の地元の懐かしいまんじゅうと、みかんで、ほのぼのとしたひとときだった。
泊まった宿は、温泉のついたホテルで、工業用水を掘っていたら、温泉が出たのだそうだ。

 高校時代までそこで育った母が、
「このあたりは、昔は何もなかったと思う」とのこと。
たしかに果樹園と、工場、日帰り温泉施設がある程度。

 ホテルでありながら、大浴場があるし、1階のレストランは、スリッパ浴衣姿OKという、なかなか都会のホテルではないサービスである。

 翌朝は朝食前に大浴場に入ったが、食後に、部屋のユニットバスに、湯をためてみた。

 実は、普通の水とお湯の蛇口のほかに、「温泉」という蛇口がついていたのだ。
温泉の蛇口をひねると、いっしゅん冷たい水が出たものの、あとは、熱い湯が出てきた。

 大浴場よりも熱い感じ。
ズボンの裾をまくり、足をそこにつけながら、湯をくるぶしまでためた。

 音を聞きつけて、なんだ、なんだ・・・と、家族が代わる代わるやってくるので、
「ほら、足湯だよ」というと、皆、興味津々。

 交代で二人ずつ、風呂のふちに腰をかけて足湯を楽しんだ。
熱い湯で、みるみる足が赤くなってくる。
足をこすり合わせると、さすがに温泉、つるつるしてくる。

 その後、チェックアウトしてからも、足がほかほかして、帰りの新幹線では、早目に駅弁を食べたら、皆熟睡してしまった。

 部屋で足湯、なんていう贅沢。
それに手ごろな値段。
また、墓参りと、伯父たちに会いに、年に一度は訪ねてみたいな。