これが現実2007/07/11 10:38

 朝、雨がぱらつく中、車で出勤する家族のために門を開けようとして、猫の落し物を発見。

 別に愛猫家に文句はないんです。
だけど、こうやって忘れた頃に、フンをよその庭にしていくのは一体どういうことなのか。

 以前は、年配の家族に報告すれば、砂をかけて始末してくれたんだけど、これからはそんな甘いことは言ってられないぞ。

 雨の中、なんとか始末。
猫が嫌うという忌避植物を、少し鉢に植え替えて、庭のあちこちに置いてみることにした。

 確かに以前は玄関前にやられたこともあったのだが、今回は、忌避植物が置いてるところを通って玄関までは来られなかったようで、門のすぐ近くだったのだ。

 園芸の師匠も、その妻も、
「あまり役に立たない植物だねぇ、だって猫は我が物顔で庭を平気で通っていくよ」と、懐疑的ではあったのだが、今の私に頼れるものは、これしかない。

 いつも植え替えなどの作業をする近辺に、忌避植物の第一号を鉢で置いていたのだが、こういう植物は強いようで、知らぬ間に土に根付いて大きくなって増えている。

 それを大きいスコップで掘り返して、根っこのついてあるところを、4つの鉢に植え替えた。
残りは、また同じ場所に戻した。また増えてくれることだろう。

 門を中心にあちこちに配置。
これでよし。

 私は幼稚園の頃に、卒園のアルバムに将来の夢として、「はなやさん」と書いた。
実は、先生には「世界中に一杯花を咲かせる人」と話したのだが、先生に「それは、はなやさんよ」とか丸め込まれて、そのように書かされた。

「ちょっと違うんだよなぁ・・・。」という忸怩たる思いはその時にもあった。
だって、私がイメージしていたのは、オランダのチューリップ農家みたいな感じだったんだもの。

 私のやりたかった事を忠実に文章にするならば、「はなや」というよりは、「園芸家」に近いのではないかと思う。

 その後の人生で、何かの植物を家で育てたかというと、ほとんど記憶にない。
ところが、今、こうして雨の中、猫よけの忌避植物を、ちゃーんと掘り返して、植え替えているではないか。

 土も、園芸の師匠に言われたとおり、二種類を調合しているし、鉢の下には、水が通りやすいようにネットと、それから石を敷き詰めて、その上に土を入れ、根っこの部分と鉢の外に出る部分を考えつつ、土を入れている。

 最後に肥料もきちんと入れ、たっぷりの水をやり、たかが忌避植物ではあるものの、ゆるぎない自信でもって植え替える事が出来た。

 幼稚園の夢は、結局のところ、自分の庭の猫のフン対策のため、忌避植物を4鉢に植え替えるということで、結実したのか・・・!

 まぁ、現実なんて、こんなもんだよね。
とにかく、猫ちゃんたちはこれで、我が家に落し物をしないように、私の願いは、ただそれだけ・・・。