ラッキーなハプニング2007/07/08 09:07

 自宅で取っている夕刊に、翌日の星占いというのが2行ほどで出ている。

 星占いというのは、若い一時期に結構夢中になって、週刊誌に出ているものに一喜一憂したこともあったのだが、今は、いいことについては純粋に喜び、悪い運勢については、忘れることにしている。

 そもそも、翌日の運勢を前の晩に読んだところで、一晩眠ればすっかり忘れてしまうっていうのが本当のところかもしれない。

 ある休日の朝、前日の新聞を片付けようとして、ふと夕刊に目がとまり、今日の星占いを再読してみることにした。おそらく私の運勢はあまりよくなかったのだが、家族は、「外出先でラッキーなハプニング」と書いてある。

 その事を伝えると、「ふーん」と、気のない返事。
「きっと、何かいい事があるんだよ」と私。

 午前中、用事でひとり出かけた家族は、特に何のハプニングもなく帰宅した模様。
その後、野暮用方々一緒に出かけたが、これといって特記事項は起こらず。

 一度帰り、先日切った庭木の枝を落として、ゴミに捨てやすいように加工。
私は、その脇で、草むしりと、私でも届く範囲の剪定に汗を流した。

 いつも体を使って働いて疲れたら行く炭焼きの店は、休日の食事時には、必ず30分は待たされるので、多少早目に切り上げて、風呂で汗を流してから出かけた。
それでも、やっぱり混んでいて、ウェイティングリストに名前を書いてくれた店員に聞くと、30分待ちとのこと。

 待合室も混んでいたし、結構外は涼しかったので、ぶらぶらと30分、その辺を歩いて時間をつぶしてから店に入った。家族が、店員さんと二言三言談笑しているのをわき目に、空いている椅子に座っているとようやく名前を呼ばれた。

 食事をしながら、
「さっき何を店員さんと話していたの?」と聞くと、
「二組、何度呼んでも来ない人がいると言ってから、こっちも時間つぶしに散歩して今戻ったところだと話してたんだよ」とのこと。

 美味しいステーキを食べて、私の運転で帰宅した。
「ラッキーなハプニングってなかったねぇ」という話になったのだが、よく考えてみると、私たちの前に待っていた2組が来なかったので、その2組を飛ばして、私たちの番が来たことに思い当たった。

「それが、今日の外出先でのラッキーなハプニングってやつなのでは?」と私が言うと、
「そうかもしれん・・・」とのこと。

 日常生活のラッキーなハプニングっていうのは、結構小さいことなのだ。
でも、ちょっと得した気分になった晩であった。