叱られて・・・2007/03/22 21:24

 今日は月に一度のミシンキルトのお稽古の日。
朝8時半から12時半までの予定である。

 家族を送り出して洗濯物を干して、庭木に水をやり、お稽古の帰りに家族の入院している病院に持って行く荷物をまとめて・・・とやっていたら、案の定、8時半をすぎてしまった。

 慌てて先生に、「少し遅れるものの行きます」とメールをして、車で出かけた。
私が到着したのが8時45分ぐらいで、その直後に、もう一人が到着した。

 そこで先生にふたりは叱られた。
「今まで一度も8時半に来たことはないよね。こちらは8時半に教えるためには8時には来ているんだよ。色々事情があるのは分かるけど・・・」と。

 先生とは仲良くさせてもらっているので、ついついこちらにも甘えがあったのだと思う。
「すみませんでした。」と謝り、
「次回からは9時じゃないと無理ですね・・・」と。

 そこでその件は終わりになり、お稽古が始まった。
叱られちゃったな~という負い目があるので、私たち生徒ふたりは、いつもと違って無駄口ひとつ叩かずに自分の作品に黙々と取り掛かる。

 なんとなく気まずい雰囲気で、緊張感もありつつやっていたのだが、先生がもう一人の生徒さんに、
「布を切るのはやってあげるから、どんどん布をおく場所を決めなさい」と声をかけた。

 その人は悪いと思ったのか、即座に断ったのだが、先生がやってくれるなら作業は早い。
ましてや最近私は家でまったく宿題が出来ない状況である。
教室でいかに集中できるかが鍵である。

「先生、この布を切って欲しいんですけど・・・」とずーずーしくお願いして、その代わり、一心不乱に布の配置を決め始めた。

 結局、今作成しているモザイク作品の、56個×56個のマスを全部布で埋めることは出来なかったけれども、かなり作業がはかどったことだけは確かである。

 それなりの手ごたえと、先生のプロ意識と、諸々が一緒くたになって、なんともいえない充実感があった。

 自分の中のどこかに、もうこの作品は完成しないんじゃないかという、諦めの気持ちがあったのも確か。

 手がけている作品はもう一つあるんだけれど、必ず完成させるぞという気持ちで望もう。
なせばなる、なさねばならぬ、何事も・・・である。

 先生にその旨メールしたところ、「やめてしまうことは、気持ちは楽になるけれど、チャンスは失われます。いつもいつも挑戦していくことは苦しいこともあるけれど、がんばった自分は好きになります。どんな事があっても、目指すものがあれば、明るく楽しく進めるよ」との返事が。

 先生、今日は叱ってくれて有難う。
こういう熱心な先生だから、これまでキルトをやめないで続けてこられたんだと思う。
これからも、出来の悪い生徒ですが、ばんばりますので、どうぞよろしく・・・。