坂道をバックで・・・!?2007/03/02 18:30

 最近、頭痛に悩まされているのだが、その晩も首周りが、がちがちになっていて、申し訳ないと思いつつ、フルタイム会社勤めの家族に肩をもんでもらった。

 右側が凝っているようだとの事。
少しは楽になったけれど、後頭部の痛みは取れない。
もう寝る前だから、頭痛薬を飲むのもなんだし・・・。
おそらくは疲れから来ているのだろうと思って布団に入った。

 最近は、夜中に起きることもなく、寝つきも比較的いいのは非常に助かる。
寝る前に、あんなにコンディションが悪かったにもかかわらず、久々に面白い夢を見た。

 学生時代の友達と3人で、遠距離ドライブに出かけようとしているという夢だ。
確かに運転していた一人は、学生時代に免許を取ったばかりのときにお邪魔し、田舎道を運転してもらった記憶がある。

 その3人組で、学生時代に一度、専門の授業に関係した映画を見に行った事があるのだが、私以外の二人が、ぐーぐー寝てしまって気づいたら映画が終わっていた事があった。

 その映画は全入れ替え制だったので、彼女達二人は泣く泣く映画館をあとにし、私は「よくもあんなに眠れるもんだ」と感心した記憶がある。

 夢であるからして、上記の2エピソードが合体した物語だと思っていただければ結構である。

 コンクリートの立体駐車場を出た我々三人組は、友達の運転する車に乗車して出発した。
気付くとものすごい急な長い長い坂道を登っているのだが、立体駐車場みたいな片側通行タイプのコンクリートの狭い道である。

 先が見えないほどの長い道なのだが、ふと気付くと車がフルスピードでバックしているではないか。

 運転席を見ると友達が、映画館と同じように熟睡している。もう一人の友人も同じく船をこいでいるのだ。

 直進するようなスピードでバックしていく我々の車の後方を振り返って見ると、俳優の渡辺謙が運転している車がいる。

 そう、アカデミー賞で、英語のスピーチを軽くこなした、あの、世界のケン・ワタナベが、後ろの車を運転していて、近づいてくる私たちの車を見て、
「オー、ノウ!!!」という感じの大きなリアクションで、驚いているのだ。

「バックしているよ、アクセル、アクセル!」
と、私が叫ぶと、居眠りしていた友達は目覚めて、大慌てでアクセル全開で踏み込み、車は坂道をまた、すごい勢いで前に走り始めた。

 後ろを振り向くと、先ほどの渡辺謙の車が走っていて、もうごく普通の表情で、適度に我々との車間を取りながら走っているのだった。

 変な夢がいつもそうであるように、起きがけに見た夢だったので、そこで目が覚めてしまった。

 家族に話したら、まぁ、いつものごとく無表情で聞いていた。
しかし私は思った。
こういうへんてこな夢を見られるうちは、私はまだまだオッケーである。

 最近、スーパーで買い物をしながら、思わず生あくびをしちゃうような、なさけない私であるが、まだまだ捨てたもんじゃないぞ。