お見舞い2007/02/19 09:41

 日曜の午後、家族と、共通の知り合いが入院しているのでお見舞いに出かけた。

 手術に向けて、色々な検査と治療を受けておられると言うことで、その経緯を詳しく話していただいた。

 父親世代の男性なのだが、入院時に自分の病気や治療方法について、どの程度知りたいかというアンケートに、「全部詳細に知りたい」と記入されたそう。

 実際、奥さんよりも先に病気の説明も受けたようだ。
しかし治療に当たっては毎回家族の同意が必要になるため、治療の前に奥さんに病名が知らされ、奥さんはちょっと動揺されたとのことだった。

「もうこうなったら、まかせるしかないよね」と、おっしゃっておられた。
なんと返事をしてよいのかと思っていたら、
「とにかく手術に向けて体力をつけてください」
と、同行した家族が言い、
「皆さんによろしくお伝えください」
との言葉でお別れした。

 狭い病室の片隅で、病気と戦っておられるのだなぁと実感した。
お見舞いの品は、特に何も思い浮かばず、その日は敢えて何も持参しなかったのだけれど、その方とお話しする中で、差し上げるのに、ちょうどいい本があるのでは・・・と、思いついた。

 帰宅して調べたところ、2冊ほど、当てはまるものがあったので、今注文しているところ。

 長い本ではなくて、毎日、その日の箇所だけ読めばいいものと、あとは入院している人を対象にした本の2冊。

 後者だけだと、なんとなく気がふさいでしまうといけないので、前者の本は私も持っているからそれと一緒に差し上げようと思う。

 今度はご自宅に、絵がはきと共に郵送し、奥さんに届けていただこうかな。
静かな闘士といった風情のその知り合いの、ほんの少しでも、力になれればいいなと思っている。