新しい道具2007/02/01 10:32

 新しい庭の道具を買った。
熊手である。

 敷石の周囲に竜のヒゲという植物を敷き詰めているのだが、そこに落ちた枯れ葉が、これにからまって、うまく取れない。

 おそらくは、熊手なるものがあれば上手に掃除できるだろうと推察したのであるが、竹箒やほうきなどは大小完備しているのに、何故か我が家にないのが熊手。

 そうこう思ううち、世界の庭園みたいなテレビ番組があり、英国のガーデニングを取り上げていたのだが、そこで使われていたのが、やはり昔ながらの熊手であった。

 枯葉をあつめるのに上手に利用していた。
やっぱりこれだ。

 番組で使われていた熊手よりは少しこぶりのやつを購入。
さっそく竜のヒゲまわりを手入れ。

 もっと使えるところはないかと周囲を見渡すと、
「枯れ葉は肥料になるからそのままでいいよ」と家族が言っていた辺りが眼に入る。
なんと、通路まで枯れ葉がはみ出しているではないか。

 晴れた日の庭の散策を日課としている家族が、枯れ葉ですべって転んでは大変。
それっ・・・とばかりに熊手を使用。

 ざっざっざっ・・・。
取れる、取れる。
あっという間に、ゴミ袋一杯になって、ゴミに出しに行った次第。

 道具というのは、そのために作られたものだからして、使い勝手がいいのは当たり前と言えばそうなのだけれども、それでも、このようなものをこしらえた人は偉い。

 なんとなくその形と名前から、日本固有のものではないかと漠然と思っていたのだが、大ぶりながら、英国のガーデニングの創始者の子孫さんにも、ちゃーんと使われているんだもんね・・・。

 熊手、君はなんて素晴らしいんだ!
また、どこかで使えないかと、怪しげに庭を見渡す私であった。