枯れ葉2006/11/29 07:06

 イブ・モンタンの「枯れ葉」・・・というとなかなか美しいのだが、実際問題、枯れ葉はやっかいもんである。

 園芸の師匠が突然一人旅に出てしまわれたので、不肖の弟子(自称・・・弟子である、あしからず)である私が庭関係の作業を引き継ぐこととなった。

 ・・・というか、他に時間的・体力的に、やれそうな家族がいないので、まぁ、仕方がない。
ちなみに、家のゴミ出し関係は、別の家族の担当となった。
(師匠は、本当に一家の働き者だったのだ!)

 ここ数日雨が降っていたので安心していたところ、屋根の下にある鉢類の花々がちょっとしおれているぞ。これはいかんと、さっそく雨水がたまったバケツから水を汲み、花に水をやった。菊の鉢もしかりである。

 しかし問題は枯れ葉・・・。
我が家の周囲はぐるりと木々で覆われているのだが、枯れ葉はどんどん外側に落ちてしまうのだ。

 先週は一族の若いもんが来たので
「庭の外回りを掃くように」と頼んだところ、その日は庭の中側しか履いてくれなかったようだ。

 翌日、随分枯葉がたまっているなと、外回りを私が履いていたら、外だったのかと驚かれた。
だって、庭の中だったら、まぁそれほど迷惑はかけないけれども、庭の外回りだと排水溝に枯れ葉がたまってしまったりするし、他所様の軒先を我が家の枯れ葉が汚してしまう事になる。

 今年はずっと暖かかったせいか、急に冷えてきた今頃になって、毎日毎日枯れ葉がドンドン舞い落ちるのだ。
ほうきで掃いている先から、はらはらと散っていくのは、もうどうしようもないぞ。

 雨が降った翌日は、道路が乾くのを待ってから、履く必要がある。
家はボロでも庭は広いというのが我が家の特徴なので、これだけは、今後も日課として私がやっていくしかなさそうである。

 しかし、師匠は本当に、黙々とこれらの作業をしておったと、ほうき片手に感心しておる次第。
我が家が専門の庭師を一人雇っているのではないかと、勘違いしていた人も、いたかもしれない。近所の人達の間でも、相当知れた園芸爺だったようだし・・・。

 おぼつかない、ほうきさばきの私を、師匠はどこか遠くから眺めながら、
「ほうきをかして、わしがやる!」と思われているのではと、ちと心配。

とにかく、私なりに、がんばってみますから、どうか見守っていてね、師匠・・・。
時々我が家の周辺に風を吹かせて、枯葉を舞い散らしてくれても嬉しいよ!