取り違え2006/07/31 08:15

 時節柄、蚊に刺されることの多い日々を送っている。

 先日、いつものごとく蚊に刺された折に、家に常備してあった未開封のチューブの塗り薬を開けて使用してみたところ、なかなかの使い心地である。

 家族が液体の虫刺されを愛用しているので、私もいつも同じものを用いていたのだが、液体のそれは、つけたときには、すーっとするのだが、すぐ取れちゃうような気がしてならない。で、また、重ねてつけることになる。

 チューブに入った軟膏の場合は、なんだかちょっとねっとりしているためか、効果が持続するような気がするのだ。
まぁ、あくまでも「気がする」のであって、実際のところはどうなのかは、分からないけれども。

 虫刺されの頻度が高いので、常に居間のちゃぶ台の周囲の籠、あるいはちゃぶ台の上にこれらの薬は、すぐ取れるように配置してある。

 つい先日、電話をしながら、同じように常備してあるニキビの薬を取って、鼻の周りに塗り塗りしていたところ、つーん・・・という刺激が目にあって、あわててチューブを見ると、ニキビ薬だと思って、虫刺されの薬を取り違えて使用していた。

 液体の虫刺されだと、容器の形状が違うので、こんなことは絶対にないのに!
チューブっていうのは、どれもなんだか個性がなくって、同じような外観なのだ。
う~む・・・。

 ちり紙で、塗った薬を拭き取りながら、薬の刺激と、なさけなさで、思わず涙が出そうになってしまった私である。

 暑い日だったので、ちょっと清涼感が味わえたと言えばまぁそうだけれども、説明書きを見ても、目の周囲には塗らないように、縫ったらすぐに拭き取るようにと書いてある。
本来とは異なる用い方をしては、絶対にいけないのだ。

 水虫の薬を点眼してしまって、入院までした人を知っているけれど、ここまで来ちゃうと、涙くらいでは終わらないから大変。なんたって、入院だもん。
おそらくは、水虫と点眼薬を間違えた人も、容器が似ていたんだろうね、きっと。

 家の中には色々な落とし穴が、手ぐすね引いて待っているのだと実感した朝であった。