タイヤのパンク2006/04/02 08:51

 知り合いのご主人が、仕事の帰りに運転していて、家まであともうひと息・・・というところでタイヤのパンクに気付いたそうだ。さっそく携帯電話で加入していたロードサービスに電話した後、奥さんにその旨、連絡があったらしい。

「40分ほどかかります」とのことだったが、実際には30分で来てくれたそうだ。
長年の職業人生の中でも、通勤帰りにタイヤがパンクしたことは、一度もなかったみたいだし、そもそもパンクした経験も最近はなかったみたい。

 パンクしてもすぐに気付かず走ってしまう人が多いそうだけれど、その方も、車をとめた場所からだいぶさかのぼった時点で、「おや?」という違和感があったようなのだが、そのまま運転し続けたらしい。気付いた時にはタイヤからこげくさい臭いがしていたという。

 私も一度だけ車を運転していてパンクした事がある。8年ほど家族が乗っているワゴンタイプの車で、後ろに知り合いの夫妻を乗せて遠方に出かけたのだ。行った先で縁石に乗り上げあっさりパンク。その場は家族がスペアタイヤを付け替えて事なきを得た。

 その後、予約していた宿まで行こうと高速道路に乗った。運転者は私。前の軽トラックを追い越したところで、助手席に乗っていた家族が、落ち着いた声で、
「はい、スピード落として・・・」と言ったのだ。
高速道路でスピードを落とす?・・・といぶかしく思ったが、家族の毅然とした言い方に、言われるがままにスピードを落として行く。

 幸いというのか、サービスエリアから、高速車線に入るあたりだったので、家族がハンドルを操作しつつ路肩によせてストップ。その辺から、後ろで気持ちよく乗っていた夫妻も異常に気付いたようだ。

 家族と運転を代り、後ろを注意しながら、サービスエリアに向けて、そろそろとバックしていき、安全なところに停車。
「パンクなの?」と夫妻が言ったので、ようやく私も気づいたと言う次第。

 助手席の家族がすぐに異常に気付いたことと、運良くサービスエリアが近くにあった事が幸いした。それと、「パンクした!」といきなり言われたら運転していた私はパニックになっだたろうが、私がその場で即実行出来る事を冷静に言ってくれたので、それもよかったみたい。

 我が家はその時、ロードサービスに加入していなかったのだが、後ろの夫妻が加入しており、一緒に乗っていても使えるというので、さっそく電話をして来て貰うことになった。暑い夏の時期で、サービスエリアもトイレと売店ぐらいの小さいところ。缶ジュースを片手に、いつ来るのか分からないロードサービスを待っていた、あのなさけない気持ちは今でも記憶にしっかり残っている。

 おそらく、そのスペアタイヤは買ったときから一度も使わずに車に積んだままだったので、ゴム部分がかなり劣化していたのだと思う。しかしそのスペアで高速に乗り、前の車を追い越すと言う無謀なことをしてしまった自分も悲しかった。

 考えれば考えるほど、命拾いしたという感じのする事件。
(ちなみにその時に後部座席に乗っていた夫妻が、今回パンクしたご主人の夫婦。)

 その後、我が家もすぐに同じロードサービスに加入したが、今のところ、電話してお世話になったことは一度もない。
家族に話すと、「そんなもんだよ」とのこと。

 まぁ、お世話にならずに越したことはないと、確かに思う。