一日3食2006/03/24 08:14

 休日のある日。一日が終わってみて、ふと考えると、3食全部、私以外の家族がこしらえてくれたことに気付いた。

 作ってくれたとはいえ、材料をそろえたり、後片付け関係は私がやっていたし、その合間に食パンを焼いたりもしていたので、その時にはあまり自覚がなかったのである。

 メニューとしては、
朝食:トースト、ベーコンエッグ、コーヒー、ジュース
昼食:焼きうどん&前夜の残りのおかず
夕食:自家製ピザパイ
というもの。

 献立の良し悪しは別にしても、散歩や昼寝まで出来て、割とゆっくり過ごせた休日だったように思う。

 団塊の世代にあたる友人の夫は、「定年退職したら、男の料理教室に通う」と豪語しているそうだ。定年までには、あと数年あるらしいが、今から夫婦で年金の説明会に出て、
「私たちの世代まではまぁいいけれど、あんた達の頃になるとねぇ・・・」なんて話を聞いたりしていたところ。

 定年後、一日の過ごし方に苦労する夫がいるというけれども、人間が生きて行くためには、1日3食、普通は食べるので、その3食の調理を受け持ってみるというのは、結構いいかもね。

 まずは、なんと言っても奥様方に喜ばれる。そして自分の作ったものを食べるので、献立から材料に至るまで、色々と頭を使うし、時間もかかる。脳細胞が活性化するだろうし、腕も上がると言うものだ。台所が汚れる、材料にお金がかかりすぎるなどと、奥様方も最初から、けちくさいことを言ってはいけない。

 3食が無理ならば、せめて朝食あたりから始めてみるといいのかもしれない。
ない趣味を、わざわざ考えて苦労するよりは、1日3食を自分で作ってみたら・・・という提案を、この春から定年退職を迎える人達に、ひとつ贈ってみたいと思う。時間はたっぷりあるのだから。

私もそういう老後を目指し、今の内から家族を上手におだてつつ、せめて休日だけでも上記のような、擬似定年生活をやっていきたいもんだと思っているんだけど・・・。

やっぱり甘いかな。