春スキーみたい・・・2006/03/02 08:19

 先日、久々にスキーに行った。
朝、服装を考えていた時に、
「晴天ではあるものの、氷点下の寒さになる・・・」
と、断言したのだ、同行者が。

 その言葉を信じて、色々着こんで行った所、結局その日はふたを開けてみれば、4月中旬の暖かさだったらしい。
着ていった服を脱ぐわけにはいかなかったけれど、確かにこの暖かさは春スキーだよねぇ・・・と思ったんだけどさ。信じた私がバカだった。

 雪は何度も溶けては固まり、溶けては固まりしたのだろう。上の方は人工雪みたいな凍った固い斜面だったが、徐々に昼になるにつれて解けていき、しゃりしゃりぐちゃぐちゃになっていった。

 同じ一日で、何種類もの雪質を滑ることになり、まぁ適度に滑り方を変えつつ、ゴンドラ5本を滑りきった。

 今回気付いたポイントとしては、自分がいかにスキーの板を、滑らないように滑らないようにさせていたのかということである。

 確かにポールレースをやると、私はすごーく遅いのだが、考えてみると、小心者の私は、スピードが実に怖いのである。そんなわけで、スピードをセーブしよう、セーブしようという風に、ついつい動いてしまうのだ。スキーをやるのにスピードが怖いとは何だ!と言われそうだけれど、本当にそうなんだから仕方ない。

 五輪のアルペンスキーの解説者が、「いいですね、ミラーは板のトップが常に斜面をまっすぐ下に向いています」みたいなことを言い、遅い選手には、「いけませんねぇ、板が横向いてます」というけれど、私はまぁ、無意識の内に板を横を向けてしまい、限りなくスピードをセーブしている・・・ということを今回改めて実感した。まぁ、ゲレンデスキーでは、かっ飛ばすってことは、まず無理で、いかに他のスキーヤーやボーダーをよけるかということが大事なんだけれどね。

 気付いたポイント2としては、斜面を滑り降りた先が、長い上り坂になっているようなときには、直滑降といって、ひざを曲げて腰を低くしたスタイル(クラウチングスタイル)で滑り降りていく。こうしないと、上り坂の途中で止まってしまい、後の上り坂をストックでこぐことを余儀なくされるのだ。五輪を見ていたおかげで、今までの自分のクラウチングスタイルが、非常に中途半端だということが分かった。

 今まで私は手を左右の脇にぴったりつけて両手はグーのまま左右離して滑っていたのだけれど、テレビ中継では、選手達は両手をしっかり前に組み合わせて滑っているのだ。その様子を思い浮かべつつクラウチングスタイルを修正して、直滑降で降りていくと、確かにどんどん他のスキーヤーを抜いていく。ごぼう抜き。気持ちいい~!

 ド素人ながら、そんなこんなを楽しめた春スキーだった。
まぁ、傍から見たら、普通にトロトロ滑っている人にしか見えなかったと思うけれどね。

 それにしても雪は多かった。いつもは頭のずーっと上にあるゴンドラが、すぐそこを通過している感じなのには驚いたっけ。これからの季節は、雪崩が心配かも。