ころちゃんブログ（手描きイラスト＆雑文）

　私が一人暮らしをしながら、会社勤めをしていた頃の話。

　クリスマスイブの当日は、平日だった。一日の仕事を終えて、まだ残っている人達に、「お先に～」と一声かけて会社を出た。

　別段、誰かと決まった予定があるわけでもなし、いつもどおりに着替えを持って、カルチャーセンターの、週一度のエアロビクス教室へと向かった。

　インストラクターは、私よりも若いショートヘアーの元気な女性。
来ている生徒は、会社帰りに来られる時間帯なので、私と同じような勤め人の女性達ばかり。
今日はさすがに人が少ないだろうと思ったのだが、ふたをあけてみると、普段よりはちょっと少ないかどうかといったところで、結構人数が集まった。

　私たちの面々を見たインストラクターは、
「今日はクリスマスイブなのに、わざわざこちらに足を運んでくださってありがとう！今夜ここに集まったメンバーで楽しくエアロビクスをして、一緒に素敵なイブの夜を過ごしましょうね」
と、笑顔で言ってくれた。

　なんだかその言葉に、ほんわかとしたものを感じた。
この先生だって、イブのこんな時間だっていうのに、これから仕事なんだもんね。

　流れた曲は、いつものとは異なり、オール・クリスマスメドレー。
リズムにのって楽しさ一杯で身体を動かしながら、その日一日、あくせく働いてきたOL達は、クリスマスイブの夜を存分に満喫した。

　今でも記憶に残るイブの晩として、私の中ではベスト・スリーに入っている素敵な思い出！