新しがり2005/11/29 08:10

 本日開店、とかいう広告を見ると、もういても立ってもいられなくなる。

 同じ傾向は、家人にもあり、新しい店舗ができると、結構早いうちに一緒に足を運ぶことになる。

 そういうところは大抵混んでいて、人が大勢いる。普段は人ごみが嫌いと豪語している家人も、不思議とこういうときだけは、ひょうひょうとして、人をよけながら歩いているのがおかしい。何を買うでもないが、スーパーなどだと、結構品揃えを自分なりに調査・分析しているのも、後で聞くと、なかなか面白い。

 また休日の遅い時間だと混むし、車がとめられないぞ、ということになると、いつもはだらだら寝坊しているのに、間に合うようにしゃきっと起きてくるのも笑える。

 どこかに新しい店が出来るようだ、というような情報も、どちらかが先にリークすると、食卓の話題にあがる。
不思議と、その場所に、以前何があったのかっていうことは、なかなか思い出せない場合がある。案外そういう所は、前は工場や倉庫だったのかも。

 ある日、運転中に開店前の新しい店を見つけて、昼休みにメールで知らせた。
 敵もさるもので、帰りにわざわざ遠回りして、その店舗の様子を確認してきたようだ。いつ開店するのだろうかと双方で予測を立てたりして、盛り上がる。
数日後、信号待ちの時に、今度はこれまた私が開店日をしっかりチェックして報告。

 こういうちょっとした感覚が合うのは、なかなかいい。
「行こう!」「よし!」というような、あ・うんの呼吸とでも言うんですか。

 こないだの休日も、さまざまな雑用の後で、結局夕方になってしまったのだが、さっそく近所に出来た店に足を運んだ。
それっ・・・!と、新しい店に最初に足を運ぶ、そのわくわくした感じというのは、何度味わってもいいもんだ。

 高揚した気分で、心もち、足早に新店舗に向かいながら、
「お互い、新しがりだね!」
と、つい一言、声をかけた。