化粧品売り場2005/11/11 17:46

 最初に行ったのは、高校を卒業したとき、かな。駅ビルの中の化粧品売り場だったと思う。年の近いきょうだいに、ついてきてもらった。

 で、案の定というのか、売り子さんにあれこれシリーズ物で、どばっと基礎化粧品の類を勧められて、なんとなくその気になって、二人で全部買って帰ってしまった。お金はどうしたのかなぁ。カードはまだ持っていなかったし、二人の財布のお金をかき集めたのかも。

 で、帰宅したら、案の定、母親に叱られて、確か大半の品物を返しに行ったんだと思う。あの頃は、まだお肌もぴちぴちしていたし、そこらの安いクリームでも、十分だったんだよね。
ほーんと、売り子さんは商売上手。10代のうら若き我々は、彼女のプロの手練手管に、してやられたのだった。でも、レシート持参で「母に叱られて」と言ったら、返金してもらえたんだから、やはり母は強し、かな。

最初の印象が悪かったみたいで、未だに「化粧品売り場」というのに行くのは怖い。
綺麗にお化粧している売り子さんは、今では自分よりはるかに若い人なのに、なんか圧倒されてしまうんだよね。

きちんと買う商品を決めたときしか行かない。事前に雑誌などで商品名もしっかり調べる。で、それ以外のものは決して買わないと決めて出かける。

今、一番気楽なのは、なんといってもドラッグストアの量販店かな。曜日によって化粧品が20~30%オフになっている時が狙い目。時間をかけて口紅の色なんか試して、それで買わなくっても、別に文句は言われないしね。

それでもやっぱり雑誌などで見た新製品はちょっと買ってみたくもなる。
仕方なく雑居ビルのテナントの化粧品店に行くと、「うちでは扱っていない商品だ」というので、思い切って、なんと私にとっては最高に敷居の高い、百貨店の化粧品売り場に足を運んだ。1階にずらーっと綺麗なお姉さんたちが並んでいる、あそこ、ね。女の城。

なんとか希望の商品を買う事が出来たし、まぁそこそこ高いものだったので、他の品物を売りつけられずにすんだ、やれやれ。同じシリーズのものです、とか言われて試供品までもらえた。旅行の時に使えそう、ラッキー。

でも、いい年して、「新製品のぉ~」、とか言うのも結構恥ずかしかったな、しかも雑誌を見て・・・なんてのもなぁ~と思いつつ会計を待っていたら、年配のご婦人が、やって来て、
「あのねぇ~テレビで見たんだけど」といって、どうやら私と同じ商品を探しに来たみたい。

いくつになっても美しくなりたい女心は同じなのね・・・。