バランスボール2005/10/14 08:10

 バランスボールとか、ジムボールとか呼ばれるものがある。最近これを入手した。 つぶれた状態で梱包されていて、専用のポンプで空気を入れて蓋をすると、かなりの大きさになり、弾力もある。説明書に書いてあった運動は3つぐらいしか種類がないので、さっそく写真入りのバランスボールの本を2冊入手。面倒だが、最初が肝心。写真と説明書を片手に、少しずつ運動のレパートリーを増やしている。

 身体のコア(核)の筋肉とかいうことを最近の運動ではよく言うのだが、要するに見えない身体の中心の筋肉を鍛えるってことなのかな。バランスボールに骨盤を真直ぐにして、ひざとつま先も真直ぐ前向きで、背骨を引き上げて正しく座るのは、結構難しい。最初は前後左右にぐらついてしまう。テレビを見たりしながらの、「ながら運動」が出来るのもポイント。

それが出来るようになると、少し腰を前後左右にゆすってみたり、両手を上下に上げ下げしたり、ウエストをひねってみたり。ボールに乗ってダンベルを使う運動もあり、これをやると、姿勢を正しているだけに、立ってやっていたときよりも、筋肉に正しく負荷がかかっている、と実感できる。 腹筋も、背筋も、ボールにある程度体重を預けられるから、らくちん。当初リハビリ用に開発されたというのも、納得。

スクワット運動も、壁と腰あたりの間にボールをはさんで立ち、上下させるとなんだか楽しいぞ!トレーニングということを忘れてしまう。子供のおもちゃ感覚、かな。

 一番気持ちがいいのが、ボールにすわって徐々にお尻の位置を前にずらしていき、最後はボールの上に完全に身体を預けるように腰をのっけて、仰向けになるもの。そっくり返ったカメ状態(でも苦しさはない)とでもいいましょうか。運動の最後にこれをやるのだが、身体が伸びるみたいでなかなか気持ちがいい。 しかし、ちょっとバランスが崩れると、あれよあれよという間にボールの位置がずれて、身体からポンとはずれてしまったりする。

 ステーン!どたん!

 一人で密かにトレーニングをやっていてバランスを崩し、したたかに周囲の家具に足をぶつけてしまうほど悲しいことはない。突然の大きな音を聞きつけて、息せき切って、  「どうした?」と言われた日には、ただ、へらへら笑ってごまかす以外に道はない。

 以来、ボールを使うときには、必ず周囲に専属の監視員を1名緊急配備して、いざという時に備えている。もちろん自分が助ける側に回ることもある。はずれそうになる、「あれっ?あれっ?」という感覚は、我が身になるとスリルたっぷりだが、他人のそれは、なかなか笑えるもの。笑いすぎて救助が遅れることがないように、というのが、現在の最大の課題。